マレーシア/マレーシア基本情報

マレーシアでロングステイ・海外移住

ライフスタイルが様変わりする昨今、夢の海外移住が現実のものになっています。そして今、移住先として一番注目を集めているのがマレーシア! 常夏のマレーシアは、英語が通じて、比較的治安がよく、日本と距離が近いということもあり、なんと6年連続で、ロングステイ希望国(ロングステイ財団調べ)No.1を獲得!人気の理由、そしておさえておくべき点をご紹介します。

古川 音

執筆者:古川 音

マレーシアガイド

世界で一番住みたい国、マレーシア

コンドミニアム,マレーシア

長期滞在者の多くは、コンドミニアムとよばれる高層マンションで暮らす

「ロングステイ/長期滞在」「海外移住」。最近よくテレビや雑誌で特集されていますが、その候補先として、今、一番人気なのがマレーシア! 物価が安くて、英語が通じて、アジアの中では治安がいい、という三拍子そろった国。さらに政府が「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)」という長期滞在用のビザ制度を推進していて、移住にかかる費用が比較的リーズナブルにすむのです。ゴルフ三昧、ペナンの海沿いに住めば優雅にビーチで散歩……そんな暮らしも夢ではないのです。

ただ、まずお伝えしたいのは、どれだけ住みやすいと言っても、マレーシアは海外です。日本ほど治安がいいことは決してありませんし、刺身や調味料等の和食は日本で買うよりも割高です。物価は日本の約1/3ですが、それはローカルな暮らしをしてこそ。お寿司を食べて日本酒を飲む生活を続ければ、生活費はどんどん高くなります。

海外で暮らす、ということは、新しい価値観のなかで生きる、ということです。日本ではあり得ないことが連発しても、それを人生経験として楽しむ心の余裕。そして、外国人としてその国を受け入れる謙虚さがとても大切です。そうして暮らしていたら、いつの間にか自分の価値観が変わっていた……なんてことも。もしかしたら、マレーシアに滞在したことで、日本の良さに改めて気づくかもしれない。それこそが、海外移住のおもしろさだと私は思います。

マレーシアが人気の理由

クアラルンプール

英語を日常的に使う国のなかで、10年ビザがとれるのはマレーシアだけ

マレーシアは、6年連続で、ロングステイ希望国第一位(ロングステイ財団調べ)に輝いています。人気の理由は、次の5つにあります。

  • 英語が通じる。多くの人が英語を話せる国なので、現地の言葉を勉強しなくてもコミュニケーションがとれます。
  • 治安がいい。犯罪率はほかの東南アジアの国に比べるとかなり少ないです。食事が合う。色んな民族が暮らしているので、食事のバリエーションが豊か。なかでも中華系の料理は、日本人のご年配の方にもなじみ深いものが数多くあります。
  • 親日のマレーシア人が多い。政府の政策の影響で、日本に憧れを持つ人が多く、親切でフレンドリーに接してくれます。
  • 物価が安い。交通費、生活用品などの物価が日本に比べて安価。また品揃えが豊富で、たいていの商品は手に入ります。
ほかにも、日本との距離が近いので行き来しやすい、日本人のコミュニティが充実している、地震などの天災が少ない、などの理由が挙げられます。

マレーシア・マイ・セカンドホーム・ビザ

海外で暮らすには、その国のビザが必要です。マレーシアは、国交のあるすべての人種・国籍の人に「マレーシア・マイ・セカンドホーム・ビザ(MM2H)」とよばれる10年間の長期滞在ビザを発行。2002~2011年までの間で、1692組の日本人がMM2Hをすでに取得しました。MM2Hを持っていれば、10年間にわたり日本とマレーシアを好きなときに行ったり来たりでき、好きなだけマレーシアに住むことができます。

ちなみに、MM2Hは、リタイア後のビザと認識されていますが、50歳未満でも取得は可能です。ただ、50歳を境にして条件が緩和され、基本的にこのビザでの就労は認められていません。

MM2Hビザの申請条件

■資産条件
50歳以上で35万リンギット(約980万円)以上。50歳未満で50万リンギット(約1400万円)以上。
※仮承認がおりた後は、50歳以上はそのうちの15万リンギット、50歳未満はそのうちの30万リンギットをマレーシアの金融機関に定期預金しなければいけません。1年間は引きだすことができず、その後も教育、医療、家の購入などの一定の条件、かつ一定の限度内しか引きだすことはできません。

■月収条件

年齢に関わらず1万リンギ(約28万円)以上。
※申請時の収入になります。夫婦で申請する場合はふたりの資産、収入を合算することができます。

マレーシア暮らしを楽しむポイント

マレーシア,市場

地元の人が行く市場をどんどん活用しよう。新鮮な生鮮食料が揃っている

マレーシアで生活を楽しむキーワードは、英語、車、そして仲間。ペラペラに英語を話す必要は全くありませんが、日常のコミュニケーションの基本は英語。苦手意識を捨てて、どんどん積極的に英語を使ってみましょう。中学校レベルの知識でじゅうぶんですし、使っていれば勘が戻ってきますので、心配せずに大丈夫。

公共機関が日本ほど便利ではないマレーシアは、もっぱらの移動手段は車。車の有り無しで、生活スタイルはがらりと変わります。住居の立地など、よく吟味して決めましょう。

そして、もっとも大切なのは仲間です。生まれ育った国なら、自然に友達になってきた学校の幼なじみや親戚がたくさんいます。でも海外にはそんな人はいないのです。新しい生活に早く慣れるためにも、仲間からの情報がとても役に立ちます。ぜひ人の集まる場所に出かけて、仲間を作ってください。あせらないで、いつもポジティブにいれば、きっと楽しいマレーシア生活になりますよ!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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