遺言を書いて欲しい人は50%
「遺言は感謝の手紙」です。遺言は、書く人にとって経済的なメリットはありません。それでも遺言を書くというのは、財産を渡す人に感謝の気持ちがあるからです。よく、子の側から遺言を書いてもらうにはどうしたらいいのでしょうか? と相談を受けます。遺言は感謝の手紙ですから、書いてもらうには親孝行をすることです。一緒に旅行に行ったり、食事をしたりして多くの時間を一緒に過ごすことです。
親が亡くなった際に子が困りそうなこと
All About「生活トレンド研究所」の調査から、「親が亡くなった際に困りそうなこと」の第1位が「預貯金をしている銀行や口座がわからない」とありました。しかし、あまり心配は要りません。実際に相続が発生して、貴重品入れの中を見れば通帳や証書がありますので、それを手がかりに残高証明をとれば、財産の額は把握できます。それよりも、「死亡を知らせて欲しい人とその連絡先が分からない」方が問題です。これは本人でないと分からないことですし、バタバタした中で行なわなければならいことなので、知らせて欲しい人とその連絡を聞いておくことは必要です。葬儀後に、バラバラと自宅を訪ねられるのも困る、という意見もよく聞きます。
子どもが親に、今後したいと思うこと
今回の調査結果で「今後したいこと」のトップが「ありがとうと伝えること」でした。私もそうですが、中々恥かしくていえないですよね。「幸せだから感謝するのではなく、感謝しているから幸せなんだ」と松下政経塾の初代塾頭の上甲さんが言われていたのを思い出しました。【出典元データ】
・ All About 生活トレンド研究所「親の“終活”に関する調査」