中南米/ブラジル

リオのカーニバル、2018年の日程と攻略法(2ページ目)

誰もが知っている世界最大の祭り、年に一度のリオのカーニバル。 この地球に生まれたからには生きているうちに一度は観てみたいですね! 個人旅行でも、あきらめることはありません。リオのカーニバル攻略法を分かりやすくご案内します。祭りの時期の街の様子や治安など注意点もまとめました。

中原 健一郎

執筆者:中原 健一郎

海外旅行ガイド

サンボドロモへのアクセスは気をつけて!

サンボドロモへは通常の流しのタクシー(黄色、中央)は入れません

サンボドロモへは通常の流しのタクシー(黄色、中央)は入れません

サンボドロモはリオのセントロ(中心部)から比較的近い所にありますので地下鉄やバスを利用して徒歩で充分行ける距離なのですが、夜ですし、決して治安の良いエリアではありませんのでおすすめできません。必ずタクシーを使ってください。私はタクシーに乗っていても、停車中に荒くれ者が窓の中を覗き込んで来たりして、正直ちょっと怖かったです。

また、期間中は普通の黄色いタクシーやバスはサンボドロモの近くには入れません。特別ライセンスのタクシーを無線や電話でホテルに呼んで乗る事になります。もちろん普通のタクシーより高いですが、安いものです。安全はお金で買ってください。

それでもどうしても歩いていくという人のために。サンボドロモの奇数セクター側の入口から、偶数側へは行けません。逆も同じです。反対側へ行くには下手をすると1キロ近く歩くことになりますので気を付けてください。

サンボドロモの中へ入ってしまえばほぼ安心です。帰りはタクシー乗り場に行列ができますが、仕方ありませんので並びましょう。間違っても少し歩いて黄色いタクシーを捜そうなどとは考えないように。


期間中、ホテルの宿泊費は数倍に! それでも取れません!

リオのカーニバルはホテルが取れないことでも有名です。リオデジャネイロの部屋という部屋は期間中値段が数倍に高騰するにもかかわらず、一年前から旅行会社や個人旅行者によって次々と押さえられてしまいます。

また、多くのホテルがこの期間は「最低一週間滞在から」といった制限を設けます。リオのカーニバルの手配は、まずこのホテルから始めてください。滞在日程が決まったら、続いて航空券。その他はどうにかなります。

セキュリティのしっかりしたホテルを

セキュリティのしっかりしたホテルを

現地に行けばなんとかなるだろうと考える人も多いと思いますが、おそらく甘いと思います。私も手を尽くしたのですが、土曜日の宿だけはどうしても予約できず、現地で探すことになってしまいました。案内所などをあちこち捜し歩いて、見つかったのは一泊何十万円もするような高級ホテルと、無事次の朝を迎えられそうにない宿泊施設とは言えないような所の二軒だけでした。

結局運良く投宿していたホテルにキャンセルが出て事なきを得ましたが、まさに綱渡りでした。リオではセキュリティーのしっかりしたホテルの確保は死活問題です。甘く考えずにしっかり計画を立ててください。


その他治安上の留意点

一般的に治安の悪いブラジル。その中でもさらに治安の良くないのがリオデジャネイロです。カーニバル期間中はさらにトラブルに巻き込まれやすくなることは容易に想像できます。街は酔っ払いで溢れますし、時には麻薬や性といったものにも開放的になってしまう事はよく知られています。

リオデジャネイロにはファベーラと呼ばれる貧民街が点在しており、その数は数百と言われています。この、「点在」しているところが怖いのです。気付かずに、足を踏み入れてしまう可能性が高いということなのです。

ファベーラの内部は極めて排他的な社会として知られ、近年はファベーラ出身者による内部見学ツアーなども散見されるようですが、部外者が立ち入った場合はかなりの高確率で致命的な犯罪被害に遭うことを肝に銘じておいてください。

リオデジャネイロでは凶悪犯罪が日常的に発生

リオデジャネイロでは凶悪犯罪が日常的に発生

ブラジルでの凶悪犯罪は、ほとんどのケースで銃が使用されます。万が一ホールドアップされたら、身の安全を第一に考え絶対抵抗しないこと! これが鉄則です。

ブラジルではクレジットカードのスキミングも頻発しています。私も被害に遭い数十万円の損害を受けました(幸いカード会社の迅速な対応のおかげで事なきを得ましたが)。カードを使ったのは空港のATM、ホテル、コルコバードの丘への登山電車の3ヶ所のみです。つまり、怪しいところでは使っていないのに、被害に遭いました。

ブラジルでは普通の買い物でも暗証番号を入力するのが一般的です。「店員さんに失礼だし……」などと思わず、財産を守るために指先を左手で隠すくらいの用心が必要です。

行く前に、ブラジルの治安概況は是非チェックしていってください。

■外務省 海外安全ホームページ
www.anzen.mofa.go.jp


結局、ツアーがオススメです!

ここまで、南米を長期で旅行する人などのために、個人でのカーニバルの楽しみ方を前提に案内をしてきましたが、もしカーニバルを主目的に日本から行くのであれば、絶対にツアーがおすすめです! 個人で行くのは手間暇の割にリスクがあってメリットがほとんどありません。大手旅行社から南米を専門とする中小の旅行社まで様々なツアーがありますので是非検討してください。


それでは、多くの人は一生に一度のリオのカーニバル、安全に注意して大いに満喫してきてください!
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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