キリスト教圏のお祭り、カーニバル

カーニバルとは「謝肉祭」とも呼ばれ、イースター(復活祭)へ向けての禁欲期間へ入る直前に飲めや歌えやの大騒ぎをして「食べ収め」をするという習俗に基づくキリスト教圏のお祭りです。ヨーロッパを中心に数々の有名なカーニバルがありますが、世界で最も有名なものといえば、やはりブラジルのリオデジャネイロで行われる「リオのカーニバル」(ポルトガル語では「カルナヴァル」)を置いて他にはないでしょう!
世界最大の祭りと言われるリオのカーニバル。何万人もの人が織り成すサンバの行列は圧巻!

世界最大の祭りと言われるリオのカーニバル。何万人もの人が織り成すサンバの行列は圧巻!


陰暦のため開催日は毎年変わりますが、例年2月前後の土曜から火曜まで、2017年は2月24日(金)の開会式に始まり、28日(火)までに渡って繰り広げられます!

 カーニバルが近づくと……

賑わうコパカバーナビーチ。カーニバルは夏のさなかに行われます!

賑わうコパカバーナビーチ。カーニバルは夏のさなかに行われます!

カーニバルはカリオカ(リオっ子)にとって、間違いなく一年で最大のイベント。この日のために生きているといっても大げさではないようです。カーニバルが近づくと町はマグマの爆発前のような異様な空気に包まれます。スーパーではビールを一缶ずつ買う人などもはやいません。みんな十ケース単位で大量に買い込んで、山のように積まれた酒が飛ぶようになくなっていきます。食べ物もしかり。

最後は閉まらなくなったトランクを紐で縛った車が次々と駐車場を後にし、こぼれた飲食物やら何やらで店内や駐車場はぐちゃぐちゃ。そして限界まで溜まったマグマは、その日の到来と共に一挙に放出されます。

町はサンバのリズムで熱狂の渦に!

普段でも賑やかなリオの町ですが、カーニバルが始まるとそれはもう大変などんちゃん騒ぎ、謝肉祭の到来を謳歌するカリオカの熱狂に包まれます! この時ばかりは何でもあり、飲もうが歌おうが踊ろうが騒ごうが、まさに場所を選ばずです。

カーニバルが始まると街中は熱気の渦に!

カーニバルが始まると街中は熱気の渦に!

セントロ(旧市街)でも大小様々なサンバのパレードが始まりますが、特に大きなものは町を南北に貫くリオ・ブランコ大通りのパレードでしょう。大量の人が北から南へ、これまた飲み歌い踊りながら練り歩きます。一年のうさをこの時とばかりに晴らすのですから、その熱気はハンパではありません!

 

絶対に見逃せないサンボドロモのパレード!

もちろん、人々が町中で踊り狂っているだけがリオのカーニバルではありません。セントロの一角にある「サンボドロモ」と呼ばれる全長約700メートルのパレード会場で開催されるサンバコンテストこそがハイライトであり、観光客の最大のお目当てです。

パレードは奇抜な山車も必見!

パレードは奇抜な山車も必見!

スタートからゴールまで一直線の約700メートルを、「サンバスクール」(日本でいうところの「~連」のようなもの)と呼ばれる数々のグループが奇抜でエキセントリックな山車と共に踊り歩き、そのダンス、音楽、衣装、センスなどを競います。1チームが数千人、トータルで数万人が怒涛の様に会場で踊りまくる最大のイベントです。リオのカーニバルのニュースや写真で見るのは、ほとんどがこのサンボドロモのパレードです。 

パレードの山場は日曜日と月曜日!

サンボドロモのパレードは期間を通して行われますが、最大の盛り上がりを見せるのが日曜日と月曜日!(2017年は2月26・27日)。この2日間は、サンバスクールの中でも上位のチームが争う事実上の決勝戦なのです。開場は午後5時、パレードは9時に開始、そして夜のうちに終了することにはなっていますが、終了時間はあってないようなもの、朝方まで夜通しお祭り騒ぎが続きます。

また、カーニバル終了後、優勝及び上位入賞チームによる凱旋パレードが行われます(2017年は3月4日の土曜日)。ツアーの中にはこの凱旋パレードを見学するものもありますが、やはり本選である日曜日と月曜日が人気であることは、入場券やホテルの値段が示しています。

パレードはどの場所で観るかが大事

下の図を見てください。サンボドロモの席は、開催日や席のランクによって数十ドルから数千ドルまで大きく分けて3種類に分かれます。値段の高い順に紹介しましょう。
サンボドロモ俯瞰図

サンボドロモ俯瞰図

サンボドロモ断面図

サンボドロモ断面図

1、スイート

セクター2から11の立見席の下にある屋根つきのVIP席。パレードを観る角度も高すぎず、低すぎず、エアコン、食事付きですがパレードの熱気を感じるにはちょっと物足りないかも。

2、指定席

パレードとほぼ同じ目線で、ダンサーたちに一番近いのがこの指定席。セクター2から11までの最前列にA列からD列までの4列があります。傾斜があるのでD列でも前が見えないということはありませんが、一番前のA列が最も高値で、C列とD列は同額です。セクター7の後列に屋根付き(真夏のシャワーはカーニバル最大の敵です)、ゆったりシートの別クラスが新設されました。

また、セクター12と13にも指定席がありますが、こちらは別クラスの位置づけで、列も10列以上ありますので運良く前の方になることもあれば、逆もありえます。

3、立ち見席

すべてのセクターにあるのがこの立ち見席、斜め45°の階段席に自由に立ったり座ったりしながら応援します! 但しセクター9だけは外国人観光客用の指定席です。また、セクター12と13はパレード会場から少々離れています。良い場所を確保するには早く行って並ぶ必要があるでしょう。

席によってパレードとの距離感は大きく異なる

席によってパレードとの距離感は大きく異なる

全ての座席クラスに共通して言えることは、パレードを観るのに最も良いと言われているのが真ん中からその少し後方あたり、具体的にはセクター6~9です(入場券も高価です)。なぜならセクター7の周辺に審査員が多くいるからです。皆ここだけは死力を尽くして踊るので、人気の場所なのです。

また、セクター9と10の間では、各サンバスクールのドラマーが一旦ストップしてパフォーマンスを演じることになっています。特にセクター9は指定席も含め外国人観光客専用として、かなり高い値段設定になっています。

それからセクター12と13は主に地元の人向けの席といえます。入場券も安価ですが、地元の人々に混じって応援できるという楽しみがあり、また踊り子もここでは地元の応援団に向けて、あるいはラストスパートでけっこう頑張るとも聞きます。ただし特に立ち見席に関しては、パレードから若干距離があることは否めません。

■サンボドロモパレードの入場券が買えるサイト
www.rio-carnival.net(英語)

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