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「渋川問屋」で会津伝統料理を堪能

海産物を扱う会津随一の大店だった福島県の「渋川問屋」。現在は老舗高級旅館で、そのお座敷では海産物問屋ならではの特徴を生かした会津伝統料理に、献上牛の会津塩川牛などをメニューに加えた料理を楽しめます。明治時代に建築された蔵や大正時代の木造家屋などの建物を生かした豪壮な歴史的建物で味わう郷土料理は、また格別でおすすめです。

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歴史ある建物と老舗の味 渋川問屋

 

 

明治時代から昭和にかけて、海産物を扱う会津随一の大店だった渋川問屋。日本海側で捕れた海産物は一旦ここに集められ再び会津藩内に運ばれていきました。渋川問屋の店舗の町屋は明治時代に建てられたもので、外からではわからない広い敷地内には、明治から昭和初期までの古い建物が建ち並び、中庭を取り囲むようにめぐる回廊は当時の面影を偲ばせます。

最盛期には渋川家の人々だけでなく、50人あまりもの使用人がこの屋敷に暮らし切りもりしていたというからその繁盛振りが容易に想像できます。現在の渋川問屋は、11室の客室を持つ老舗高級旅館として機能していて、お座敷では会津地方の郷土料理をいただくことができます。
会津の3大干物といえば身欠きにしん、棒たら、貝柱です。会津地方は内陸のため保存の利く干物を使った料理が多く、いかに美味しく食べるかという知恵に長けていたといいます。そんな代表的な郷土料理を一気に楽しめる『祭り御膳・鶴』(2100円)をいただきました。

ニシンの山椒漬けは、防腐剤代わりの山椒が風味豊かでニシンに良く合います。ニシンの昆布巻きは少し甘めの味付けで、甘辛く炊かれた棒たら煮はお正月のおせち料理にも登場するそうです。

 

 

椀物のこづゆは、貝柱の戻し汁でだしをとる旨みの凝縮された贅沢な汁物で、冠婚葬祭などのお祝いの席では欠かせない行事食です。具は貝柱、里芋、人参、きくらげ、椎茸、シラタキ、豆麩の7種類、縁起にちなんで奇数の具材を使います。いわゆる汁椀とは違い、独特の平たい塗りの腕に盛られていて、一見、量が少ないと思ってしまうのですが、実は“何杯おかわりしてもいい”というおもてなしの習慣があるそうです。

■渋川問屋
場所: 会津若松市七日町3-28
電話: 0242-28-4000    
営業時間: 11:00~21:00
定休日:元旦を除き年中無休
アクセス: JR只見線七日町駅より徒歩3分
URL: http://shibukawadonya.com/

※データは記事公開時点のものです。

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