素朴で温かい味「マコロン」に込められた職人の想い

 

 

創業明治18年、老舗の仙台駄菓子屋の石橋屋。石橋屋といえばマコロンが有名です。ピーナッツの薫り豊かで上品なマコロンは政治家や著名人の舌をもうならせるほどの逸品です。

駄菓子の始まり

江戸時代、貧しい庶民の主食と言えば雑穀や木の実でした。人々はこの雑穀や木の実をどうにかして飽きずに食べやすいものにしたいと思い様々な方法で工夫を凝らし、出来上がったのが駄菓子です。

ダメな菓子が駄菓子だった

駄菓子の『駄』には悲しい物語があります。善良な東北人がその雑穀と木の実でできた菓子を、東北から江戸へ持って出てみると、早速イキな江戸っ子たちにすすめました。ところがそれを食べた江戸っ子たちは、「ぺっ、なんでいこりゃ、こんなもん、菓子でもなんでもねぇぜ!」と言いながら、地面に落ちた菓子を下駄で踏みつけたというのです。それから庶民の菓子は、上菓子の対照としてダメな菓子、駄菓子と呼ばれるようになったそうです。

伝統を伝える

undefined

 

仙台駄菓子が、10円20円で買えるいわゆる下町駄菓子に成り下がらなかったのは、ここ石橋屋2代目石橋幸作氏の功績の賜物です。時代は高度成長期、このままでは本来の駄菓子が消え、伝統は『駄』に落ちぶれてしまうと、幸作氏は昔ながらの純粋な駄菓子を日本全国を探し回り、地方に根付いた駄菓子を発掘して記録に残していきました。

そして由緒ある仙台駄菓子を大いに宣伝、『仙台駄菓子』は日本中に知れ渡ったのです。当時のスケッチや人形は店舗裏の小部屋に保管されていて、希望すれば見せてくださいます。菓子売りの少しおどけた表情や鮮やかな色使いは見ていて心が和みます。幸作氏の「伝えたい」という気持ちがどの作品からも湧き出ています。

駄菓子から高級駄菓子へ

undefined

 

今となっては、昔に比べ素材は良くなり、砂糖も加えられるようになった仙台駄菓子。ひとつひとつ丁寧に手作りされる小さな菓子は、素朴で温かいものばかりです。キメの細かいマコロンは口に入れるとほろほろと崩れ優しい口どけです。このマコロンを一度食べるとその味と食感にたちまち魅了されてしまいます。

■石橋屋
住所:仙台市若林区舟丁63
電話:022-222-5415 
営業時間:9:00~19:00
定休日:なし
アクセス:仙台市営地下鉄河原町駅より徒歩2分
URL:http://www.ishibashiya.co.jp/

※データは記事公開時点のものです。


■All Aboutで「毎月の家計」について、アンケートを実施中です!
回答いただいた内容をAll About記事企画の参考にさせていただきます
※毎月5名の方にAmazonギフト券1000円分をプレゼント

「毎月の家計についてのアンケート」に回答する


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。