真冬でも食べたくなる麗しき一杯 「龍亭」の涼拌麺
仙台では季節を問わず一年中、冷やし中華を食べられます。その発祥も仙台。中華料理店における夏の売上げ低下の解決策と、七夕祭りに合わせた名物として誕生したのが冷やし中華。ざるそばがヒントとなったそうです。
冷やし中華は、昭和12年(1937年)に龍亭で涼拌麺(リャンバンメン)という名で売出されたのが始まりで、その後、仙台の中華料理衛生同業組合加盟店他、力を合わせて全国へPR、日本中に広まったというわけです。
麺はコシの強い細麺で、タレは醤油と胡麻から選べます。トッピングの具が別皿で盛られてくるのが特徴的で見た目にも涼し気です。お値段は1300円と正直高いと思いますが、昭和10年代、ラーメン一杯が10銭のところ、涼拌麺は高級で25銭だったそうなので、現在に置き換えてみてもおかしくない価格設定なのかもしれません。
また、あつあつの餃子は驚くほどの美味しさ。皮がカリカリなのに具はしっとりしています。具にホタテの乾燥貝柱が紛れていて、よくミンチされた肉は口当たりがなめらかです。涼拌麺と餃子の組み合わせ、ここへ行けば真冬でも楽しめます。
■龍亭
住所:仙台市青葉区錦町1-2-10
電話:022-221-6377
営業時間:11:00~15:00、17:00~21:00
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
アクセス:JR仙台駅から徒歩10分
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