テーブル・椅子/【スケッチ・コラム】椅子のある風景

クラシック音楽に包まれる椅子空間(2ページ目)

【 石川尚のスケッチ・コラム『椅子のある風景』#18】何故かサントリーホールの舞台に立つことになった筆者。本番が近づくほどに緊張感が増してくる練習だが、気になる視点と椅子風景がそこにありました。

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド

『ウィーンで流行したとされる、ぶどうの房のデザイン』



そして、感激したのが大ホールの椅子。




クラシックコンサートでは、椅子の存在はとても大きい。長時間の傾聴には座り心地の良い椅子でなければならない。
大ホールでは、座席がぶどうの段々畑状にステージを向いている。このような椅子の並び形式をヴィンヤード(ワインヤード)という。もちろん、椅子の生地もワインレッド色。
オープン当初から張られた椅子生地は20世紀前半のウィーンで流行したとされる、ぶどうの房がデザインされている。
もちろん、今回のリニューアルでも同じ生地を特注し張り替え、座り心地もさらに良くなっている。

本番が近づいて、今夜はオーケストラと合同の練習。
「そこのテナー、もっと強く、弾むように! 歌詞の意味を理解して、もっとこころを込めて!」
座席から声が飛んでくる。
20年の歳月で培われ、世界有数のアーティストコンサートで耳の肥えた椅子たちからの声のように・・・そんな椅子の風景がここにある。





■今回の関連リンク

サントリーホールの「第九」


サントリー「合唱レッスンレポート」


サントリーホールHP




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