青梅時代の記憶
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ねじ、歯車…小さくて不思議なものたち
(青梅時代のねじまき雲のご紹介記事)
多くのお客さまを魅了したにもかかわらず、より良い珈琲環境を求めて、移転準備のため一一年に休店。私は二度とお店が再開されないのではないかと危ぶんだ。一度中断したものを再始動させるには、一からのスタートより何倍ものエネルギーを必要とするから。
陰陽の世界観のもとに
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テーブルは古材を組み合わせて店主が製作したもの
陰は内なる世界を深く掘り下げ、焙煎と抽出を探究する場。陽は外の世界へ向かい、お客さまに珈琲の愉しみをひろげる場。闇が深まらなければ星々の光は輝かず、光が射さなければ影は生まれない。おそらく、人間の心も同じなのだろう。
二人はこつこつと壁に漆喰を塗り、気前のいい古道具屋さんに集めてもらった端材をパズルのように組み合わせてテーブルをつくった。全く面白味のない窓枠にも、ネジさんの手で錆びた美しい廃材が添えられた。
ねじまき時計の針は、違う時刻を指している?