カフェ/吉祥寺・荻窪・国分寺・青梅のカフェ

ねじまき雲(陽)…国分寺(2ページ目)

新刊書籍『東京カフェ散歩 観光と日常』に掲載したお店の中から、青梅から国分寺に移転したねじまき雲(陽)のページをご紹介します。魂に沁みるコーヒーと出会える場所。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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青梅から国分寺に移転、ねじまき雲(陽)

窓辺には青ざめたきのこのオブジェ

窓辺には青ざめたきのこのオブジェ

魂に沁みるような珈琲に出会うことのできるねじまき雲。移転した国分寺の新しいお店では、店主の長沼慎吾さんが多彩な方法を使い分けて抽出する珈琲に加えて、奥さまの百合子さんが抽出するエスプレッソが味わえる。

エスプレッソマシンはパヴォーニの「ストラディバリ」

パヴォーニ社の手動式エスプレッソマシンは、美しい「ストラディヴァリ」。ヴァイオリンを象った、日本では稀少なモデルだ。

弦を奏でる弓のようなレバーを繰る百合子さんは、長沼さんと双子のように似通った感覚の持ち主。理想のエスプレッソの味を訊ねると「……醤油?」という答えが返ってきた。長沼さんが「醤油のもつ出汁(だし)のような甘さや香ばしさ、飲みごたえ」と補足してくれた。

出汁の文化。それは有名な『舟歌』の英訳歌詞が「shimijimi drinking, shimijimily」であることにも似て、日本人ならではの味覚に根ざした、翻訳の難しい文化なのかもしれない。ねじまき雲の珈琲とエスプレッソは、しみじみと旨いのである。

青梅から国分寺へ。陰陽の世界観のもとに

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