アイコンタクトには限界がある
三つの「きく」を上手に使ってあなたも聞き上手になっちゃいましょう
人間のコミュニケーションは、順番としてアイコンタクト→言語の順で流れているように感じます。なぜなら、挨拶をされるとき目を見てもらえないと不安になったりしませんか? 挨拶とは「あなたを認めていますよ」の印。そして、それをさらに印象づけるためにはアイコンタクトは欠かせないものであるということは、多くの方が周知の事実だと思います。ですが、そのアイコンタクトだけではコミュニケーションが円滑に成り立っていかないということを知っている人は、案外少ないのではないでしょうか?
人間のアイコンタクトには、限界があります。そもそも人にはパーソナルスペースといわれる領域がありその領域に入ってきた人間との信頼関係によって領域の範囲は広がったり狭まったりします。また、そのエリアの境界線を相手が知らずに乗り越えてスペースに入ってくると、顔が一瞬変わるほど如実に反応を示すといった実験結果もあるのです。このパーソナルスペースこそが、話しやすい人との距離に関係しておりきき上手になるためには、この適切なパーソナルスペース(距離感)を保つことと「訊く」という感覚の二つが必要不可欠なものであるといえるのです。
人間のコミュニケーションは、言葉を用いた会話が必要になります。アイコンタクトには限界があるということを、まずはよく知っておきましょう。そして、話しやすい距離感を保ち、尚且つ聞き流すことがないように「聞かず」に「訊く」ことを心がけて欲しいと思います。また、ついうっかりすると「聴く」ことで安心してしまう側面があることも覚えておきましょう。聴いてくれる相手がいることは安心できることではありますが物足りなさを感じ、人によってはそれがフラストレーションを起こす引き金になることもあるということを覚えておきましょう。特に家族、夫婦間ではついうっかり「聴いて」しまう場合があると思います。「訊き上手」な自分とはどんな状態であるかを、一度客観的に知る必要があるかもしれません。
意識を変えて「訊く」ということを心がける。ただそれだけで、人生が豊かになるとしたら。それってちょっと素敵なことだと思いませんか? 是非一度トライしてみてくださいね。