2012年、電気シェーバーに変化が起きた

シェーバー

写真: Mitsuhiro Okuyama

今までの電気シェーバーは「深剃り」を追求したものがほとんどでした。しかし敏感肌の男性の増加により「肌に負担をかけない」快適性を、そしてヒゲスタイルが社会的に許容されるようになってからは「ヒゲをデザインする」という目的にシフトしてきています。

もちろんシェーバーですから、ヒゲがきちんと剃れるのは最重要事項。しかし、それ以外にも消費者のシェーバーに対する様々なニーズが増えてきたということです。特にヒゲスタイルがこれほどクローズアップされた年は近年、ありませんでした。

ヒゲのビジネスシーンにおける地位が向上

たとえば、フィリップスの「ヒゲとビジネスに関する調査」の発表によると、女性の新入社員はヒゲのある男性に対して「仕事ができそう」「貫禄がある」という評価をしています。また、管理職に対するアンケートでは新入社員がヒゲを生やしていることに対して「問題ない」との答えが約7割にも上りました。

このようにヒゲスタイルは個性を表現するツールとして認識されているのです。そのような状況を反映して、ヒゲをデザインできるシェーバーが続々と登場しました。今年の電気シェーバーの傾向をその発売順に振り返っていきましょう。

T字カミソリの特性を取り入れた製品が登場

まず 「肌に負担をかけない」シェーバーで注目したのが、パナソニックのラムダッシュ カミソリシェーバー。パナソニックは「お風呂剃り」をいち早く提案したメーカーですね。

シェーバー

T字カミソリのように持て、余計な力を肌に伝えにくい

5月に発売された「パナソニック ラムダッシュ ES-ST23」という機種で「2012年、シェーバーが歩み寄った」と題して記事にしました。

こちらの詳細は上記の記事を参照していただくとして、一番の特徴はT字のカミソリを持つような感覚で扱えることです。T字カミソリのユーザーの乗り換えを狙った意欲的な製品といえるでしょう。価格.comでも売れ筋ランキングで1位を取るなど、人気の機種になっています。

ウォータースルー機能があり、シェーバーをより清潔に保ちやすくなったのも評価できる点です。自動洗浄装置のない 下位機種のシェーバーは、放っておくと不潔になりがちですが、この機種はお風呂剃りをした後、水の通りがよいので洗いやすいのです。

パナソニック ラムダッシュ ES-ST23
オープン価格 7000円前後
問い合わせ先:パナソニック

最高機種にもヒゲデザインの考え方が定着

シェーバー

ヒゲスタイラーでデザインをより手軽に行えるようになった

次に7月に発売されたのが「フィリップス センソタッチ3D RQ1285CC」。こちらは最高級機種でありながら、ヘッド部分を「ヒゲスタイラー」に付け替えることによって、トリミングとデザインができるというものです。

画期的なのは、ヒゲスタイラー単体を別売りにして、従来のシェーバーにも使えるようにしたこと。消費者の利便性を考えた商品です。ちなみにヒゲスタイラーは2500~3000円。

実はこの製品、フィリップスの最上位機種。今まで、高価格帯の製品を買う人々は可処分所得の高い30代後半~でした。この人々のための機種にヒゲのデザインができる「ヒゲスタイラー」が必要とされているというところが注目すべきポイントなのです。

フィリップス センソタッチ3D RQ1285CC
オープン価格  2万5000円前後 
問い合わせ先:フィリップス

次のページは後半に登場した注目の機種をご紹介します。洗練されたヒゲスタイルを格上げする大人向けの逸品も続々と登場します。