子供部屋は本当に必要?
子供のための子供の居場所は必要
園児の頃までは子供部屋が必要でないとしても、さすがに小学生になったら子供部屋は必要になるかも?と思うのは当然のこと。とはいえ、「ひきこもり」などの問題も耳にすると、やはりただ子供部屋を作ればいい、というだけではないように思えるでしょう。子供部屋は、子供たちが安心して生活できるためのものであって、それが非行などの問題行動と結びついたのでは元も子もありません。
4人の子供がいて、いつも「すまい」について考えている私は、『その住まいで子どもをちゃんと育てる自信、ありますか?』(オレンジページ)という本も出していますが、やはり子供部屋には大きな意味があると思っています。私の中での結論としては、広くて立派な子供部屋である必要はないものの、家の中には「子供のための子供の居場所」は必ず必要だ、というものです。
でも、なにも小学校入学直前になってから、慌てて子供部屋を用意することはないと思います。もし、子供が生まれてから新しく家を建てたり、マンションを買ったりする機会があったなら、実はそのときが子供部屋のことを考えるチャンス。赤ちゃんのときから先のことを考えて少しずつ必要なものを揃えていけばいいのです。
赤ちゃんの時から子供部屋作りをしていくとき、最初に揃えたいのはなんといっても「棚」です。おむつのストックや着替えを置いたり。おもちゃや絵本の収納にも便利。子供のものは全部そこに置くことにすれば、細々とした子供のものが見あたらずに探し回るということもなくなります。
棚は、プレーンなもので、棚の幅を変えられるものを選びましょう。しっかりしたものを買えば、かなり大きくなるまで、もしかすると大人になっても使えます。赤ちゃんの頃にはおもちゃや絵本を置いていたのが、小学生になったら教科書やランドセルなどの学用品、中学生や高校生になれば本や雑誌、ミニコンポなど、子供が置くモノが増えてくるので、棚の幅を変えればなんでも置くことができます。
そう、子供にとっての子供部屋は、ただ勉強するための部屋ではありません。何よりまず、子供が暮らしていくために必要なモノを置くスペースとして重要なのです。
>> 子供のモノが急激に増え出すのは、小学生になってから