切れ味鋭いクリアサウンドの「PowerJax＋Remote」(2ページ目)

最廉価モデルでも作りに手抜きなし。所有欲をそそります

では、「PowerJax＋Remote」の細部を見ていきましょう。まずは特徴的なステンレスハウジングです。素材の質感を活かした鈍く輝くボディに「ATOMIC FLOYD」の赤いロゴが印象的なハウジングですが、これは何も、デザインのカッコよさだけを求めて設定されているわけではありません。緩やかな曲面とされたハウジング内に、ダイヤフラム径13.5mmのドライバユニットを強固に保持し、出てくる音を耳へと無理なくスムーズに導き、伸びやかなサウンドを目指しています。 ドライバユニットの駆動用には、デュアル・メタルボイスコイルを投入。力強い重低音を発生させるとともに、ハウジング内部構造を緻密に設計することで、低音から高音までどの音域も不足なく、バランスのいい音を発生させるのです。 アウトドアで音楽を聴く際に気になる、音漏れ防止性能や遮音性も上々です。密閉型メタルハウジングですから、本体自体の遮音性は文句なしなのですが、フィット感が高いイヤーチップの採用で、実際に耳に装着したときの音漏れを必要以上に気にする必要がありません。また、信号ケーブルに触ったり音楽を聴きながら歩いたりする際に、ゴソゴソという雑音が伝わる「タッチノイズ」もかなり低減されています。

スタイリッシュな紅色のこのコードは「パフォーマンスコード」と名付けられ、電線の周囲がケブラー繊維で保護されています。やや太めではありますが、コードがまとわり付くように絡まったりねじれたりする不快感をまったく見せず、試しにグイグイ引っ張ってみてもまったく伸びない丈夫な作りが特徴。

筆者は、イヤホンを無頓着に使いすぎてすぐケーブルを断線させてしまうのですが、そんなガサツな同志には絶対にお勧めです。いかにも厚そうな金メッキが施されたL型ノイズレスコネクタの作りもしっかりしていて信頼感高し。シリコンラバー製のポーチも付属するので、携帯時に壊してしまう悲劇はほとんどないでしょう。 iPhoneやiPod、スマホなどをコントロールできるリモコンの作りも気に入りました。ケーブルとあまり変わらない太さのシンプルなステンレス製なのですが、手をアゴの下あたりにスッと持っていったときに一発で探し当てられる、絶妙な位置とボタン形状です。


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