「SUUMO新築マンション関西」の12/11/20号の特集「関西・予算別注目の街24」、さっと見渡すと以下のような特徴がありました。
1、大阪市内の価格バリエーションの広さ
四つの価格帯全てにラインナップされているのが大阪市。平均価格では2,166万円(阿波座/大阪市西区)~4,083万円(中崎町/大阪市北区)と幅広いです。ただし、阿波座は平均面積が狭い(40.76平米)ため単価は3,000万円台のマンション並み。単価でみると十三/大阪市淀川区(136.2万円)~中崎町/大阪市北区(192.5万円)となります。
2、再開発エリア多し
都市再開発法に基づく市街地再開発や土地区画整理法に基づく土地区画整理、工場跡地の民間開発等まで含めるいわゆる「再開発」されているエリアが多く含まれています。新長田/神戸市長田区や大日/守口市のように再開発着工から期間の経っているものから香里園/寝屋川市のように真只中といえるものまで。ほかにも久宝寺/八尾市、高槻/高槻市等大阪府下を中心に複数ありました。
3、沿線/行政区による「注目度」の差、あり
沿線による偏りが大きいです。複数の利用可能駅を考慮せず見てみると、24エリア中大阪市営地下鉄が最多の7エリア。次はJR線で6、阪急線の5と続きます。一方近鉄線、京阪線は各1で南海線は0。行政区はでもやはり偏りがあります。大阪府がダントツの17エリア、次は兵庫県で6、奈良県が1。京都府、滋賀県は0でした。
マンション購入や住替えを検討される場合、多くの方は、ある程度の「検討エリア」を絞られていることでしょう。ただ、家探しの中で「良い物件がない」と煮詰まることもママあります。そんなときにはこのような「注目の街」や「●●ランキング」といった記事を参考に、あらためて自分の住みたい街を一考してみるのがお薦めです。
一考した結果は「案外こっちの街の方がいいぞ」であったり「やっぱり今探している街がいいや」であったりするかもしれません。結果はどうであっても、一息入れて客観的に今の状況を振り返るのは良いことです。煮詰まっていては良い結果はでませんもんね。
どのように一考するのが良いかお困りの方は、「誰が、住みやすい街か?」と主語を入れてみてください。そうすれば「住みやすい街とは具体的にどうあればよいか?」が考えやすくなります。「私が、住みやすい街」「妻(夫)が住みやすい街」「息子(娘)が住みやすい街」。どうですか、なんか浮かんできそうでしょ? さてそれではもう一度24の街をみてみましょう。ちょっと違った見え方になると思いますよ。
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