コンセプトは「書籍+雑誌÷2&NEXT」
記念出版を企画するにあたっては、当初から明確なコンセプトがありました。
一つは、専門家はもちろん『デザインに興味のある一般の方や学生が手にとって楽しめる本』であること。
偏った内容だったり、わかりづらい文言だったり、つまり建築やデザインの専門図書の多くに見受けられる少々カタメの資料本ではなく、美しい画像とわかりやすい内容で一般の方も楽しんでご覧いただける(書籍+雑誌÷2)ムックスタイルに是非ともしたかったのです。
もう一つは、『これまで=創立時からの50年間をひも解くと同時に、これから=NEXT DESIGNを探る本』であることです。
資料としても重宝であり、デザインに興味のある方がリビングテーブルの上に一冊置いて、『様になる本』をイメージしました。
まずは自分からはじめよう!
さて、冒頭の「対談」では、元・環境大臣:小池百合子さんとJID創立50周年実行委員長:川上玲子さんに暮らしの中のあるべきデザインのカタチを女性の視点からお話ししていただきました。
対談冒頭ページ。右:小池百合子 左:川上玲子(引用:日本デザイン50年、6~7p) |
政治家としての小池さんではなく、ともに海外留学経験があり、自らエコハウスの住まいづくりに取り組むといった、環境問題やデザインに関心のある一人の女性としてのお話やこれからのデザインの質ついて大変興味深い内容です。「まずは自分から行動を起こす」というお二人共通のキーワードは、デザインそのものです。
小池さんの事務所へ初対談のお願いに伺った折、「どうして断る理由があるのですか?」と笑顔で快諾をしていただいたことがとても印象的でした。