スマートハウス・エコ住宅/スマートハウス・エコ住宅の基礎知識とトレンド

スマートハウスとAEMS

どんどん進化するスマートシティ。地域の気象予報データに応じて地域内エネルギーを最適化・マネジメントする動きのほか、街区やブロック単位での創・蓄エネ状態と消費電力状況をリアルタイムでモニタリングし、その街区同士を結んでさらに広域の街・市・エリア単位でエネルギー情報を管理するAEMSに「住まい」を連携させる動きも出てきました。いくつか事例を紹介します。

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

どんどん進化するスマートシティ。地域の気象予報データに応じて地域内エネルギーを最適化・マネジメントする動きのほか、街区やブロック単位での創・蓄エネ状態と消費電力状況をリアルタイムでモニタリングし、その街区同士を結んでさらに広域の街・市・エリア単位でエネルギー情報を管理するAEMSに「住まい」を連携させる動きも出てきました。いくつか事例を紹介します。

気象予報データに応じて省エネライフをアドバイス

横浜スマートシティプロジェクト参画したミサワホームは2012年6月、HEMS「enecoco」(エネルギー見える化、利用者間SNS)に、横浜市内のエネルギー利用状況や高齢者見守りサービスなどの実証実験をスタートさせています。

スマートコミュニティ概念図

ミサワホームが考えるスマートコミュニティの3要素。スマートコミュニティの考え方は各社それぞれ違う

エネルギー利用は住んでいる地域やそこの気候風土に大きく影響しますが、このシステムでは、同じ地域の居住者のエネルギー状況を分かるため、省エネ行動の地域連帯意識や省エネ意識を喚起しながら、我が家との比較目安がわかるというもの。地域性や気象データに特化した省エネアドバイスが得られます。

またHEMSを活用した高齢者見守りサービスでは、親世帯の水道使用反応をキャッチして子世帯にメール通知。不在がちの共働き世帯などには安心でしょう。

この同社の取り組みがスマート分譲地「オナーズヒル白庭みなみ丘」で11月、販売開始されました。奈良県生駒市が取り組むスマートコミュニティ推進モデル事業の一環として展開するもので、開発地全体に同社オリジナルの微気候デザイン設計とHEMS「enecoco(エネココ)」を採用するほか、一般社団法人日本気象協会の気象予報データに応じて窓開けやカーデン開閉などもアドバイスされます。

AEMSに連携したMIDEAS

外観

MIDEAS外観

今年9月、ついに「AEMSに連携したHEMS」を採用した実験住宅が公開されました。三井ホームの実証実験LCCM住宅「次世代スマート2×4 MIDEAS(ミディアス)」。建築地は三井不動産グループが進めるスマートシティ「柏の葉キャンパスエリア」(千葉県)です。

三井ホームは昨年から、パッシブ環境技術(木の家)とスマート設備(HEMSや蓄電池など)の2軸による、おなじみ「スマート2×4」キャンペーンを展開していますが、今回は後者のスマート設備に実験段階の最新の設備や技術を投入している点が注目です。MEDIASの「業界初」となる主な実証実験項目を次ページで紹介します。
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