転職のノウハウ/転職活動の応募のコツ

書類選考の連敗記録を止めよう

書類選考に30連敗しているという声を聞くことがあります。それ自体はとても気の毒なことです。一方で、その応募先の内容を聞いてみた際に、なぜその会社に応募したのか、他人の目から見る限り、応募理由がわからないような応募を続けている人もいます。連敗を続ける人が、転職活動の何を見直さなければならないかについて、具体的に指摘します。

小松 俊明

執筆者:小松 俊明

転職のノウハウ・外資転職ガイド

書類選考に30連敗しているという声を聞くことがあります。それ自体はとても気の毒なことです。一方で、その応募先の内容を聞いてみた際に、なぜその会社に応募したのか、他人の目から見る限り、応募理由がわからないような応募を続けている人がいます。

負け癖がつくと悪循環に陥る

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ダメもとで応募しても得るものはない

再就職を一日も早く決めたいと思うあまり、特に失業中の方が応募数を増やしたい気持ちは痛いほどわかります。一方、応募企業数がとても多い割に全く書類選考に通らず、落選の山を築いている人に一番目立つのは、応募先の選び方の基準がかなり粗くなってしまっていることです。マッチングが悪い案件に応募しても、選考に落ちることは明らかですが、当事者はダメもとという考えで応募してしまう人が少なくないため、落選の山を築いてしまうのです。

その結果、負け癖がついてしまうことが一番心配されます。つまり、どこか潜在意識の中で「またダメなんじゃないか」と思いながら応募を繰り返してしまうのです。どんなに優秀な人でも、連続して書類選考に落されてしまうと、皆、自信喪失に陥ります。書類選考に通った時も、「なぜ自分が通ったんだろう?」と懐疑的な気持ちになる人すらいると言います。

成功確率を高める方法は?

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成功要因をしっかりと検証しよう

本来、応募の数を競うのではなく、自分にとって本当に可能性が高い案件を絞り込み、その一つひとつに全力を注ぐことが、おそらく一番成功確率を高める手法と言えるでしょう。数打ちゃ当たるという勝負の仕方は転職活動には向いておらず、むしろ負けがこめばこむほど実力を下げてしまう恐れもあります。

一度でも書類選考が通った場合、その成功要因を自分なりに検証するのもとても大切です。多くの人にとって転職活動中に足りないことは、求人企業の視点になって物事を考えることですから、一度でも成功した時に「自分は何を評価されたのか」、その点をしっかりと相手とのコミュニケーションの中からつかむようにしましょう。そうすることで、次の書類選考や面接に活かしていくことができます。書類選考に通るようになるには、提出する書類自体の充実度を高めていくのと同時に、自分は具体的に何をアピールすべきか、そのあたりについて転職活動を続けながら、具体的に探っていくことが成功のカギになります。

企業は採用のミスマッチを避けたいもの

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選考基準は思いのほか厳しい

応募先を決める際、自分のキャリアパスとしてその会社が適切かどうか、しっかりと考えて応募することが大切です。人材を採用する企業も、採用のミスマッチを避けたいと思っていますから、応募者の経歴についてはかなり細かくチェックしています。その方が入社してからどのように会社に貢献してくれるか、そのシナリオが見える人を書類選考で選び、その後の面接を通して、さらにスキルが高く、実績の多い人を選別していきます。

それだけ厳しい選考基準をもつ企業と比べて、求職者が企業を選ぶ場合は、選考基準が極端に緩くなってしまう場合があるので、注意が必要です。つまり、採用側とすれば「この人はなぜウチの会社に応募してきたのだろう」と不思議に思うような、言わばまったく経験やスキルがマッチしていない応募がとても多いのです。

応募前にやるべきことはたくさんある

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しっかりと狙いを定めて準備しよう

失業している人でなくても、転職をできるだけ早く実現したいと考える人は少なくありません。中には、かなり焦りを感じている人もいることでしょう。それがゆえに、できるだけ多くの求人案件に同時並行で応募して少しでも書類選考を通過する確率を高めたいと思うのでしょうが、そうしたアプローチを繰り返す人の結果は、皮肉なことに芳しくありません。

最大の理由は、応募を急ぐあまり必要な準備ができていないことです。具体的には、職務経歴書の書き増しや書き直しができていないこと、応募先の企業研究に十分な時間と労力をかけていないこと、それが応募時に相手に伝わってしまっているのです。

野球に例えて言うならば、転職活動で心がけるべきことは、いかにして打数を増やすかと言うことではなく、いかにして打率を上げるかと言うことです。そのためには、狙い球を絞ることが有効になります。転職活動では書類選考通過の確率を上げるために、是非とも事前に職目経歴書の準備と企業研究に十分な時間をかけるようにしていきましょう。

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