2011年4月からスタートした小学校の英語教育の今
全国の公立小学校で一斉に「外国語活動」が必修化されてからちょうど1年半ほど経ちました。必修化されるまで全国各地の小学校では英語指導について研究開発が進められてきましたが、実際の学校の現状はどうなのでしょう。私は、必修化された年(2011年)の6月から小学校や中学校を訪問し、授業を参観、取材させていただいています。この1年半の間に訪問した学校は26校になりました。この記事では現在の学校現場の様子を二つの観点からまとめてお話しします。コミュニケーション能力の育成を目指す外国語活動
では、まず一つ目。外国語活動をスタートしたら変わってきた子どもの姿についてです。
外国語活動は「コミュニケーション能力育成」に効果ありと確信!
私は外国語活動を参観後、先生たちに「学習成果・評価・希望」の3種類の質問を用意してインタビューをしています。どの先生も一様に語る内容は、「外国語活動をするようになって子どもたちの姿を見ていると、確かにコミュニケーション力がアップしていると感じる。」ということでした。具体的にどんな感じなのかというと、以下のようなことです。
・子どもたちは外国人の先生が来る日は積極的に話しかけに行っている。
・学級の雰囲気が良好になり、(担任としては)学級経営に良い影響がある。
・休み時間も男女が仲良く過ごしている。
・意外な友だち同士で遊んでいる姿がある。
・学校生活において何でも積極的に取り組む姿勢がみられる。
このような姿がみられるようになった要因として、やはり外国語活動が少なからず影響を及ぼしている可能性があります。次のページでもう少し細かく説明しましょう。