これまで紹介してきたHEMS、CEMS、AEMSに加えて、マンション内のエネルギー表示・制御システム「MEMS」もあります。戸建のスマートハウスとどう違うのか。マンションのスマートハウス化MEMSの最新事例を現地取材してきました。

経産省と横浜市の実証事業にもなった先進性

見学会

現地マンションで行われた見学会

三井不動産レジデンシャルが、東芝と開発した分譲マンション「パークホームズ大倉山」(横浜市港北区)が2012年10月、報道関係者に公開されました。

太陽光発電(共用部エネルギー)や蓄電池のほか、電気自動車(EV)から建物に電気を供給するV2Hシステムも備えるほか、横浜市の次世代エネルギー実験と連動し、マンション全体の電力使用量を管理・制御。同規模のマンションに比べ10~20%の節電を目指すといいます。

外観

「パークホームズ大倉山」外観

この「パークホームズ大倉山」は、経産省の平成23年度次世代エネルギー・社会システム実証事業に分譲マンションとして初めて採択され、同実証事業の一環である「横浜スマートシティプロジェクト(以下YSCP)」の都市型大規模マンション向けエネルギーネジメントシステム(以下EMS)の実証実験も兼ねています。

実証実験マンションのため、入居後は2014年度までの実験期間中、居住者への意識調査やエネルギー利用データも含めた分析が行われますが、販売担当者によれば、そうした実証実験への協力も惜しまない入居者が多く、早々に完売したとか。消費者の意識の変化を感じます。

タブレットで地域CEMSのエネルギー確認もできる

全戸内には家庭ごとの電気使用量等をリアルタイムで確認できるタッチパネル式タブレットPCを設置。過去の使用量と比較できるほか、タブレットから直接エアコンを操作することもでき(オプション)、CEMSと連動し地域全体のエネルギー状況と、カーシェアリング状況もタブレットで確認できます。
CEMS概念図

「パークホームズ大倉山」のCEMS概念図

さて、ガイドがこのケースで特に注目したのは、マンション内のエネルギー表示・制御システム「MEMS」(Mansion Energy Management System)と、地域内のエネルギーマネジメントシステムCEMS(Community Energy Managemnet System)とが、どのようにつながって連携しているのかを実際目の前で確認してみることでした。

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