あなたの「恋愛の常識」を押し付けていない?
男女の常識は違う?
この3つに通底するものは、なんなのだろうか? それは「恋愛はこうあるべきだ」「愛しているなら、好きなら、こうしてくれるはずだ」という、ふたりの関係性や距離感とは関係なく、あなたが抱いてしまっている「恋愛の常識」への信仰。その信仰を彼へ押し付けてしまってはいないだろうか?
女の常識は男の非常識
あなたにも、こんな経験はないだろうか。「私のこと好きだったら、連絡くらいすべき!」
「彼氏だったら、彼女にこんなことすべきじゃない!」
喧嘩の際に、そんな言葉が出てしまったり、また彼本人には言わずとも、友達にこのような愚痴をこぼしたという経験があるだろう。
過去の恋愛で培った経験や自分自身の願望や、周りの声によって作られていく男への常識。もっと言えば、潜在意識の中に「男は女を守るもの」ということが埋め込まれている。そのため「彼氏(男)だったら、○○すべき」という考えて生まれてしまう。しかし、それこそ、男が最も毛嫌いするものである。
男は、なぜ、「○○すべき」という発言を嫌うんだろう?
男性と女性は、生きているフィールドが違う
昔から、男は戦の中に立っている。現代になっても、上下を強く意識し、他者からの評価にさらされながら、社会のなかで働いている。そのため、多くの男は「地位」や「名誉」を誇りに思う傾向にある。逆に女は、横並びを好む生き物である。「みんなと一緒」に安心感を覚えたり、違うことに不安を感じてしまう。この生物としての違いが、常識の違いとなり、溝や愚痴が生まれてしまうのだ。
「彼氏だったら○○すべき」と言うのは、横並びを好む女性ならではの考え方。女性からすれば、なんでもない考え方かもしれないが、男性からすれば、自分とその他を比較され、押しつけられていると感じてしまい、あなたの気持ちを汲む余裕がなくなってしまう。
生物としてのフィールドの違いを、どう乗り越える?
恋に常識なんてものは存在しない
まずは、人は人、彼は彼という気持ちを持つことが大切である。そして最も大切なことは「自分の気持ち」として伝えることにある。好きな女性の気持ちを満たすこと自体が嫌いな下品な男であれば、すぐにでも別れてしまえば良い。だが、多くの男性は、好きな女性の気持ちを満たし、笑った顔が見たいものだ。
「そういうこと言われると、すごくつらいよ」
「こうしてくれると、とても嬉しい」
常識としてではなく、あなた自身の気持ちとして伝えるだけで良いのだ。恋愛と言うのは、白いキャンバスに絵を描くようなもの。そのため、二人の物語を作り上げていくことを常に意識すること。今までの恋の常識が、今の彼にとっての常識ではない。これをしっかりと理解すれば、ささいなことで溝ができる不安は解消されてくるはずである。
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