マレーシア/マレーシアのモデルプラン

マレーシア旅行のおすすめ観光モデルコース(2ページ目)

多民族、多文化のマレーシアには、様々な楽しみ方があります。ジャングル探検、贅沢なリゾート滞在、屋台グルメ三昧など、まずは旅行日程に合わせて、旅の大体のコンセプトを決めましょう。その際、あまり詰め込み過ぎない方がマル。マレーシアが好きになったら、また次に訪れて、ひとつひとつ目的を叶えていけばいいのです。

古川 音

執筆者:古川 音

マレーシアガイド

3~4泊なら、世界遺産マラッカとクアラルンプールの二都市

オランダ広場

歴史が育んだ文化が息づく町、マラッカ。シンボルは、町の中心地にあるオランダ広場

3泊以上の旅なら、クアラルンプールから足を伸ばして地方都市にも行ってみましょう。まずおすすめは、マラッカ。2008年、ユネスコの世界遺産都市に指定され、観光客にひじょうに人気のスポットです。クアラルンプールから車で約2時間の距離で、日帰りも可能ではありますが、見どころが多数あるので、宿泊をおすすめします。クアラルンプール国際空港から直接マラッカまでのバスが出ているので、空港から移動すれば時間短縮にもなります。

マラッカの魅力は、なんといっても「プラナカン」とよばれる文化にあります。プラナカンとは、大陸からの中国人移民と地元の女性が結婚し、うまれた子孫の総称。彼らはマレー語を話しながら、伝統の儀式は中国スタイルで行うなど、独自の文化をもっています。なかでも、多種のスパイスを使い、膨大な時間をかけて調理するニョニャ料理は、そのリッチな味わいに魅了されます。ニョニャ料理は本来、花嫁修業を兼ねて、母から娘に口伝えで受け継がれてきた究極の家庭料理。そのため多様な食材と時間を惜しみなく使う贅沢な料理なのです。

宿泊は、プラナカン富豪の邸宅を改築し、アンティークの家具に彩られた「ホテル・プリ・マラッカ」がおすすめ。
ホテルプリ

「ホテル・プリ・マラッカ」は、コンパクトなサイズの部屋だが、立地がよく、マラッカらしい瀟洒な雰囲気も楽しめる

「ジョンカー」通りには、ひとつひとつ職人が手作業で仕上げるビーズサンダルやパステルカラーが可愛らしい「プラナカン」の陶器、レースの刺繍の民族衣装など素敵な店がたくさん! 女性でショッピング好きならマラッカはイチオシです。
ニョニャ食器

プラナカンの食器は中国系のデザインに東南アジアならではのカラフルな色使いが特徴。色付けが非常に凝っていて、レプリカのものでも値がはる

ショッピングに疲れたらチキンライス店(ご飯がおにぎり風)で一服し、夜はニョニャ料理でディナー。……と考えると、やはり日帰りではムリなのです。

 

3~4泊なら、海辺のペナンとクアラルンプールの二都市

ブルーマンション

ジョージタウンにあるペナンの名物ホテル、通称ブルーマンション

ノンフィクション作家、沢木耕太郎著の『深夜特急』に登場し、「東洋の真珠」とよばれるペナン島。クアラルンプールより飛行機で約50分の島で、リゾート滞在と町歩きの両方を楽しみましょう。

ホテルをどこに決めるかで、ペナンの楽しみ方は変わります。日頃の疲れをリフレッシュしたいなら、「バトゥフェリンギ」とよばれる海沿いのリゾートホテルにぜひ。海辺でハンモックに揺られながら、お昼寝ができます。

街歩き派、文化体験派は、世界遺産に登録された都市「ジョージタウン」のホテルに泊まりましょう。清潔でお手頃な価格のブティックホテルが多数あります。

また、ペナンは屋台グルメの宝庫といわれ、なかでも「チャークイティオ」(海鮮入りの米麺炒め)と「アッサムラクサ」(ラクサの1種)がペナンっ子自慢の味です。
アッサムラクサ

ペナン名物のアッサムラクサ。酸味のある魚スープで、さっぱりとした味。すこし癖のある味で、ハマるとやみつきに

バリハイ

海岸沿いにある人気のシーフード店、バリハイ。スチーム魚、酔っ払い海老がマル!

 ちなみに、最近はリタイア後の海外居住地として人気のマレーシア。クアラルンプールの次に、日本人に人気の都市が、ここペナンです。海沿いの高層コンドミニアムには、日本人移住者が暮らしています。
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