勝負は来年発売予定の隠し球で
ではアウトランダーの優位点は無いのだろうか? 三菱によれば『衝突被害低減ブレーキ』がウリだという。CX-5の緊急自動ブレーキであるスマート・シティ・ブレーキサポートと同じく車速30km/h以下の自動ブレーキシステムだ。価格は9万5000円高。結論から書くと、少し高いと思う。前方車両をレーダーにより認識、危険なときは、警報や自動ブレーキで衝突を回避、被害軽減するという「衝突被害低減ブレーキ」を搭載
同じシステムは149万円のVW up!に標準装備されるし、CX-5も7万8750円
(上記のCX-5の価格に含んでいる)。なにより歩行者やバイク、看板、アウトランダーより高い速度までカバーできるスバルのアイサイトだって10万円だ。イマイチ魅力に欠ける。
三菱は新型アウトランダーで勝負できると考えているのだろうか? そもそもCX-5ですらガソリンエンジン搭載モデルの売れ行きたるや2割に満たない。おそらく最初から厳しい戦いになると思う。ただアウトランダーには隠し球が控えている。来年早々デビューのPHVとハイブリッド、そしてディーゼルだ。
なかでもPHVは電気自動車としての航続距離が50km少々と長く、価格も補助金を使えば320万円前後になると言われている。さらに遅れて燃費の良いディーゼルも出てくる予定。本格的にアウトランダーが売れるのは、燃費の良いPHVとディーゼルの追加後になると予想しておく。
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