MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

新型アウトランダー、勝負は来年!?

三菱自動車のアウトランダーがフルモデルチェンジ。「衝突被害低減ブレーキ」の搭載など、ウリもあるが、価格、燃費とも、他車種に比べ、やや弱いというのが正直なところ。しかし、このアウトランダーには隠し球がある。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

新型アウトランダーは売れるのか?

最近売れ行き好調のマツダCX-5や、日産エクストレイルと同じクラスのSUVである三菱アウトランダーがフルモデルチェンジを受けた。このカテゴリー、燃費の良いディーゼル&安価なモデルをラインナップしていればソコソコ売れている。果たして新型アウトランダーの「ウリ」は?
アイドリングストップ機能「オートストップ&ゴー(AS&G)」など、エコにも力を入れたという新型アウトランダーのウリとは?

アイドリングストップ機能「オートストップ&ゴー(AS&G)」など、エコにも力を入れたという新型アウトランダーのウリとは?


まず価格。ベースモデルとなる2リッター4気筒エンジン搭載の『20G』の価格を見るとFFで242万7千円。多少割高なイメージながら、HIDライトや18インチのアルミホイール、サイドエアバッグ、横滑り防止装置、アイドリングストップ、クルーズコントロールなどを標準で装備する。

同じような装備内容を持つCX-5の『20S』にHIDやクルーズコントロールなどのオプションを乗せれば238万7500円(CX-5は後述する緊急自動ブレーキも含む)。少し高いものの、アウトランダーは3列目のシートを持つ7人乗り。そのあたりをアピールしたいんだと思う。
7名乗車+ラゲッジルームといった、シートアレンジも可能

7名乗車+ラゲッジルームといった、シートアレンジも可能


また、4WDになると2.4リッターエンジンが組み合わされ269万2千円と、CX-5の259万7500円より約10万円高い。こちらは排気量大きい分と3列目シートでイーブンという計算かと。とはいえ、「割安感」という点からすれば厳しい。もう少し工夫すべきだったかもしれません。

燃費スペックはCX-5より若干落ちる。車重こそ1440kgで軽量化技術をウリにするマツダのスカイアクティブと並んだ。しかしJC08燃費を比較したら、15.2km/Lで残念ながらCX-5の16km/Lに届かず。これまたアピールポイントに欠ける傾向です。

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