唯一のヘレケ産絨毯ブランド、ハン・ハル
今では市場で品薄と言われる本物のヘレケ絨毯がてんこ盛り!
クラシックなヘレケには花のモチーフが多い
名作、生命の木。ヴァチカンやバッキンガム宮殿、ホワイトハウスにも同じモノがあるのだとか
ヘレケの絨毯工場は1923年にトルコが共和国になると共に民営化されますが、ハン・ハルはこの工場長をやっていたヴェイス・アー氏から続く、正式なヘレケ絨毯職人の末裔です。現在ヘレケで絨毯生産を行っているのはこのハン・ハルだけとなってしまったため、ハン・ハルはこの文化遺産を守り続ける唯一のブランドとなっています。
バーダット通りにある店舗。ショッピングついでにのぞいてみてはいかが
「このカーテン生地に合う絨毯が欲しいのよ」と生地の切れ端を絨毯の上に乗せて色合いを見るトルコ人のおばちゃん。さすがのトータルコーディネートっぷり
この店舗では、賃貸料が高いバーダット通りに店を構えているにも関わらず、ヘレケ本店と同じ価格が設定されているところがポイントです。絨毯価格も最初から決まっているので、値引き交渉はほとんど通用しません。それでも他の絨毯屋に卸されている価格に比べて、ハン・ハルでは卸値に近い価格で購入できるという意味ではとてもお得。
これがHereke Carpet Weavers Association発行のヘレケ証明書。ヘレケ産絨毯であることを証明できるのはこれだけ
ちなみに近年では、ヘレケ絨毯のニセモノも市場に出回っています。また、ヘレケ産ではないものの、ヘレケ絨毯の条件を満たした絨毯(100以上の結び目、ブルサの絹糸、花のモチーフ)を「ヘレケ」として売っている場合も多いようですが、本物のヘレケ絨毯はハン・ハルのものだけです。
ハン・ハルの絨毯には、このように「Hereke」マークが。ただし、このマークごとコピーされることもあるのだとか
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■Han Hali(ハン・ハル)・バーダット通り店
住所:Bagdat Cad. No:81, Kiziltoprak
TEL:0216-550-2161
アクセス:アジア側国鉄Feneryolu駅から徒歩10分、カドゥキョイ船着き場からタクシー13分、ウスキュダル船着き場からタクシー17分