EOSの思想と性能を凝縮　キヤノン　EOS M　レビュー(4ページ目)

ダブルレンズキットがお買い得！

EOS Mはボディのみと単焦点、ズームレンズそれぞれのシングルレンズキット、そしてダブルレンズキットの計4タイプのキットで販売されています。いちばんリーズナブルなキットは単焦点レンズ付きのシングルレンズキットですが、お買い得なのはダブルレンズキット。実勢価格で10万円前後になりますが、2本のEF-Mレンズに加えて外付けスピードライトとマウントアダプターが付属。後から買い足す予定なら、最初からまとめて購入した方がお得な価格設定となっています。

さまざまなEOSアクセサリー＆レンズが使える

前にも述べましたが、同社の一眼レフ「EOS」シリーズのアクセサリーやレンズが共用できる点もEOS Mの大きな魅力です。 実写画像でも大型のEFズームレンズを装着して撮影してみましたが、画質的にはEOS Kiss X6iとほとんど変わらないことが実感できました。ただし、レンズだけを持って構える撮影スタイルは、お世辞にもホールディング性は抜群とは言えません。液晶モニター表示も望遠撮影には少々不向きでした。

ミラーレスの小型ボディを生かして新たなフィールドで大活躍

EOS Mの最大の魅力は、デジタル一眼レフの高画質をコンパクトカメラ並みの小型ボディで楽しめること。ここで勘違いしていけないのは“一眼レフの機能性”まで、EOS Mに求めないことです。AF性能やビューファインダーの有無など、X6iに比べて見劣りする部分も確かにありますが、それはコンパクトなボディを実現するための割り切り。実際、AF性能もハイブリッドCMOS AFの採用で、ミラーレス一眼のジャンルでは高速といって過言ではありません。

EOS Mのコンパクトボディを生かしてアクティブに使いこなせば、きっと新たな撮影フィールドが開けてくるはずです。

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