デジタル一眼カメラ/デジタル一眼カメラレビュー

EOSの思想と性能を凝縮 キヤノン EOS M レビュー(3ページ目)

キヤノンのデジタル一眼レフ「EOS」シリーズの機能や性能はそのままに、ミラーレスのコンパクトなボディを実現した「EOS M」。とてもシンプルに仕上げられたボディデザインの随所に、EOSシリーズの思想が盛り込まれています。その実力をじっくりと探ってみましょう。

中井 隆

執筆者:中井 隆

デジタルカメラガイド

EOS Kiss X6iと同等の高画質を確保

有効約1800万画素のAPS-CサイズCMOSセンサー

有効約1800万画素のAPS-CサイズCMOSセンサー

搭載されている撮像素子と映像処理エンジンは、基本的に同社の最新一眼レフ「EOS Kiss X6i」と同じ、有効約1800万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーと「DIGIC 5」を採用。装着レンズが同性能ならX6iとまったく変わらない、階調豊かで緻密な描写力を堪能できます。

常用ISO感度は100~12800と幅広く、またマルチショットによるノイズ低減機能など、最新映像処理エンジンならではのパフォーマンスを備えています。

クリエイティブな撮影を積極的にサポート

撮影モードは「シーンインテリジェントモード」と「かんたん/応用撮影ゾーン」「動画撮影」の3つを備え、シャッターボタン回りのモードダイヤルによって設定します。

シーンインテリジェントモードに設定すると、画面左上にグリーンのアイコンが表示される

シーンインテリジェントモードに設定すると、画面左上にグリーンのアイコンが表示される

「シーンインテリジェントモード」は、いわゆるカメラまかせの撮影モードです。初期設定では人物の有無や被写体までの距離、背景の明るさなどを認識して夕景や夜景、マクロなど撮影シーンに合わせて自動設定されます。

 
クリエイティブオートでは背景のぼかし具合や明るさなどを、カメラの知識がなくても直感的に変えることができます

クリエイティブオートでは背景のぼかし具合や明るさなどを、カメラの知識がなくても直感的に変えることができます

「かんたん/応用撮影ゾーン」ではクリエイティブオートやポートレートなど、被写体に合わせて自由な表現が簡単にできる「かんたん撮影ゾーン」と、プログラムAEやマニュアル、絞り/シャッター速度優先など標準的なシーンモードを備えた「応用撮影ゾーン」を選択できます。

 
クリエイティブフィルターの設定画面。トイカメラ風やジオラマ風など7種類のフィルターを選択できます

クリエイティブフィルターの設定画面。トイカメラ風やジオラマ風など7種類のフィルターを選択できます

基本的にはシャッターを押すだけでキレイに撮れる設定となっていますが、ユーザーのレベルに合わせてさまざまな撮影設定ができるようなメニュー構成は、写真者から上級者まで使いやすく仕上がっています。

 
ピクチャースタイルでは、被写体に合わせた最適な色合いに自動設定できるほか、コントラストや彩度などを細かく自由に設定できます

ピクチャースタイルでは、被写体に合わせた最適な色合いに自動設定できるほか、コントラストや彩度などを細かく自由に設定できます

もちろんピクチャースタイルやクリエイティブフィルター機能も装備しています。

 
その画質については「キヤノン EOS M 実写画像」を参考にしてください。

次のページではEOSシリーズとの共用アクセサリーなどについてご紹介しましょう。

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