デジタル一眼カメラ/デジタル一眼カメラレビュー

EOSの思想と性能を凝縮 キヤノン EOS M レビュー(3ページ目)

キヤノンのデジタル一眼レフ「EOS」シリーズの機能や性能はそのままに、ミラーレスのコンパクトなボディを実現した「EOS M」。とてもシンプルに仕上げられたボディデザインの随所に、EOSシリーズの思想が盛り込まれています。その実力をじっくりと探ってみましょう。

中井 隆

中井 隆

デジタルカメラ ガイド

生まれも育ちも下町(台東区)のフリーライター&エディター。20年以上、さまざまな目線からデジタルカメラを追い続けてきた知識とノウハウで、最新デジタルカメラの機能や選び方、楽しみ方を解説します。

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EOS Kiss X6iと同等の高画質を確保

有効約1800万画素のAPS-CサイズCMOSセンサー

有効約1800万画素のAPS-CサイズCMOSセンサー

搭載されている撮像素子と映像処理エンジンは、基本的に同社の最新一眼レフ「EOS Kiss X6i」と同じ、有効約1800万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーと「DIGIC 5」を採用。装着レンズが同性能ならX6iとまったく変わらない、階調豊かで緻密な描写力を堪能できます。

常用ISO感度は100~12800と幅広く、またマルチショットによるノイズ低減機能など、最新映像処理エンジンならではのパフォーマンスを備えています。

クリエイティブな撮影を積極的にサポート

撮影モードは「シーンインテリジェントモード」と「かんたん/応用撮影ゾーン」「動画撮影」の3つを備え、シャッターボタン回りのモードダイヤルによって設定します。

シーンインテリジェントモードに設定すると、画面左上にグリーンのアイコンが表示される

シーンインテリジェントモードに設定すると、画面左上にグリーンのアイコンが表示される

「シーンインテリジェントモード」は、いわゆるカメラまかせの撮影モードです。初期設定では人物の有無や被写体までの距離、背景の明るさなどを認識して夕景や夜景、マクロなど撮影シーンに合わせて自動設定されます。

 
クリエイティブオートでは背景のぼかし具合や明るさなどを、カメラの知識がなくても直感的に変えることができます

クリエイティブオートでは背景のぼかし具合や明るさなどを、カメラの知識がなくても直感的に変えることができます

「かんたん/応用撮影ゾーン」ではクリエイティブオートやポートレートなど、被写体に合わせて自由な表現が簡単にできる「かんたん撮影ゾーン」と、プログラムAEやマニュアル、絞り/シャッター速度優先など標準的なシーンモードを備えた「応用撮影ゾーン」を選択できます。

 
クリエイティブフィルターの設定画面。トイカメラ風やジオラマ風など7種類のフィルターを選択できます

クリエイティブフィルターの設定画面。トイカメラ風やジオラマ風など7種類のフィルターを選択できます

基本的にはシャッターを押すだけでキレイに撮れる設定となっていますが、ユーザーのレベルに合わせてさまざまな撮影設定ができるようなメニュー構成は、写真者から上級者まで使いやすく仕上がっています。

 
ピクチャースタイルでは、被写体に合わせた最適な色合いに自動設定できるほか、コントラストや彩度などを細かく自由に設定できます

ピクチャースタイルでは、被写体に合わせた最適な色合いに自動設定できるほか、コントラストや彩度などを細かく自由に設定できます

もちろんピクチャースタイルやクリエイティブフィルター機能も装備しています。

 
その画質については「キヤノン EOS M 実写画像」を参考にしてください。

次のページではEOSシリーズとの共用アクセサリーなどについてご紹介しましょう。

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