昨今の経済状況、若者の酒離れ、高齢化等々の影響で、お酒の消費量の減少が続いているようですが……。そこで、「家飲み」一辺倒では味気ない、日本の居酒屋事情がどうなっているのかとチェックしてみました。

1320店舗が競う居酒屋甲子園

写真はイメージです

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「居酒屋甲子園」というNPO法人をご存知でしょうか。全国からエントリーされた居酒屋のうち、独自の選考基準で選ばれた優秀店舗が集結し、自店の想いや取組みをプレゼンテーションすることで、日本一の居酒屋が決定されます。

今年は11月15日に、パシフィコ横浜 国立大ホールで開催。参加店舗数1320店舗が、5月から始まった覆面モニター調査と特別審査、プレゼン・面談を経て、最終予選の上位6店舗が決勝大会へ進出します。

開催趣旨には「“居酒屋から日本を元気にしたい”という想いを持つ全国の同志により開催され、外食業界に働く人が最高に輝ける場を提供する大会」とあります。

それでは「ガンバレ、居酒屋! 」とエールを送りながら、全国の居酒屋事情を調べてみましょう。

居酒屋甲子園>>

飲み屋店舗数が一番多い県は?

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NTT のタウンページデータベースへの業種分類「居酒屋」登録数(2010年4月時点・10万人あたり)によれば、1位が沖縄県の125.14件、2位が高知県の114.93件、続いて東京都、静岡県、鹿児島県となっています。ちなみに最下位は奈良県の36.71件。

次は、事業所・企業統計調査から飲み屋店舗数ランキング。最新の結果が公表されていないので、2006年のデータでの比較です。ここでは「遊興飲食店(料亭、バー・キャバレー・ナイトクラブ、酒場・ビヤホールを含む一般的な飲み屋)」の事業所数を比較しています。

全国にある飲み屋は308,848軒、人口10万人あたりの店舗数は243.08軒。最も多いのは沖縄県で560.42軒で、全国平均の2倍以上と抜きんでています。2位は宮崎県で363.78軒、以下は青森県、東京都、北海道と続いている。

一方、最も飲み屋が少ないのは奈良県で人口10万人あたり92.42軒。これは全国平均の半分以下で、何と!沖縄県の6分の1になります。

2012年7月のガイド記事「日本一の田舎を探せ!ふるさと自慢」で取り上げた愛着度や自慢度との相関も高く、飲み屋が多い地域の人々は、故郷を愛し自慢に思っていると言えそうですね。

居酒屋のルーツは江戸時代にあった!

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酒屋が一般向けに量り売りを始めたのは江戸時代。そしてその場で酒を飲ませるようになり、更に簡単な肴を提供するようになったのが「居酒屋」の始まりと言われています。

酒屋で「居続けて飲む」ことから「居酒(いざけ)」といわれ、このサービスを行う酒屋は「居酒致し候」と店頭貼紙したとか。遂に日本の飲ん兵衛たちのための、極上空間が誕生したわけです!

江戸は地方からの出稼ぎで男性が多く、単身者にとって「酒が飲めて簡単便利に食事もできる」ことで重宝され、煮売り屋、屋台が参入して広まったといわれています。どうやら江戸の町衆は、庶民的な居酒屋は「煮売り屋」、やや高級な居酒屋は「蕎麦屋」と使い分けていたようにも思われます。

現代も当時のスタイルを引継ぐ飲み屋さんが、日本各地で自己主張しています。その地の味、その地の方言、その地のコミュニティが集う場所。田舎の居酒屋に飛び込みましょう。そうすれば、最適な田舎暮らしのための情報がきっと手に入るはずですから。
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