通話中にインターネットが利用できるか否か
iPhone 4Sの頃から見られる、両者の違いもあります。それは通話中にデータ通信ができるか否かです。iPhone 5は通話しながら他のアプリを操作することも同時にすることが可能ですが、この際Webブラウザの利用やアプリのダウンロードなど、インターネット関連の機能が同時に利用できるかどうかは、キャリアによって異なります。通話と同時にデータ通信が利用できるのはソフトバンクモバイル版のみで、au版は対応していません。この違いは、ソフトバンクモバイルがW-CDMA方式、auがCDMA2000方式と、採用する3Gの通信方式が異なるため。CDMA2000方式では、通話しながらデータ通信ができる仕組みが備えられていないのです。
この違いは、普段iPhone 5を直接持って通話する人は影響を受けることが少ないかもしれませんが、Bluetoothヘッドセットを使って通話している人にとっては、使い勝手に違いが出てくる部分といえます。というのも、ヘッドセットで通話している時はiPhone 5を手元で操作できるので、通話しながらWebサイトの検索をしたり、地図を見たりできるからです。
なお、LTEはデータ通信専用の方式であるため、iPhone 5で音声通話する時は3G回線に切り替わることになります。またiPhone 5は仕組み上、LTEと3Gの同時通信はできません。それゆえソフトバンク版のiPhone 5であっても、音声通話中のデータ通信は3Gとなる点には注意しておきましょう。
次は、留守番電話の対応状況について説明します。