LTEエリアでの緊急地震速報の対応に差
もう1つの違いは、緊急地震速報です。東日本大震災以降、携帯電話の災害時利用に対する関心が急速に高まり、それまで緊急地震速報に対応していなかったiPhoneも、現在では対応するようになりました。無論iPhone 5も、緊急地震速報にはしっかり対応しています。ですがソフトバンクモバイル版とau版ではその対応状況に違いがあるのです。具体的に言うと、ソフトバンクモバイル版は緊急地震速報を受信できるのが3Gのエリアのみなのに対し、au版では3GとLTE、双方のエリアで緊急地震速報の受信が可能となっています。
なぜ、このような違いが起きているのかというと、双方のLTE基地局の対応状況に違いがあるようです。LTEのエリア内では「Earthquake Tsunami Warning System」(ETWS)という仕組みを用いて緊急地震速報を受信するのですが、auのLTE基地局にはこの仕組みが最初から用意されているのに対し、ソフトバンクモバイルのLTE基地局には用意されていなかったのです。
またau版は、緊急地震速報をオンにしておしてもバッテリー消費を少なくする工夫がなされているとのことで、そうした点でも差が出ているようです。
とはいえ、こちらもソフトバンクモバイルが対応を進めるとしており、12月にはLTEでも、全国で緊急地震速報を利用できるようにするとしています。
次は、通話中のインターネット利用の違いについて説明します。