芝生手入れの主な作業
芝刈りを始め、芝生には様々な作業がある
芝付け後の主な作業としては……
- 水やり
芝が根付くまでの水やりと、生育期、乾燥期の水やりがあります - 施肥
芝の生育を促すための肥料を施します - 刈り込み
芝の高さを調整する他、美観のためエッジを整えます - エアレーション
芝の根を切ると同時に地中に空気を入れ、芝生を活性化させます - 雑草対策
生えてきた雑草を取り除いたり、薬剤により雑草の発生を抑制します - 病虫害対策
芝生に発生する病気や虫害に対する予防と対策をします
それでは次項から順に、芝生管理の年間作業をみてみましょう。
暖地型芝の年間管理
3月中旬~5月中旬頃が芝張りの適期です。日当たりと水はけの良いところに芝付け(※)しましょう。傷んだ芝の張替えも、この頃に行います。芝付け後は、根が活着するまで乾燥させないよう水やりをします。芝が根付いた後は、土の乾き具合を見ながら週に一回程度水やりを。夏期は乾燥しすぎに注意が必要で、水やり回数を増やして対処します。秋が深まり芝の生育が衰えたら、よほど乾燥が続いた場合を除いて、特に水やりの必要はありません。年を越した芝も、春からは活動を再開します。エアレーションを行い、芝草の活性化を図りましょう。エアレーション後は、芝の芽土を入れておきます。
暖地型芝の年間作業の目安
※芝付けについては、ガイド記事「芝生の作り方とは?張り方・種まきの仕方など、芝付け3つの方法!」をご参照下さい。
寒地型芝の年間管理
寒地型芝は、秋と春が種まき(※)適期です。種まき後は、発芽まで乾燥させないよう注意して水やりします。年を越した芝は、枯れた芝草を掻きだしてから芝の肥料と芽土を入れます。芝の密度が薄いところには追い蒔きをしておきましょう。水やりは、春と秋は乾き具合をみながら3、4日に1回程度の割合で行います。寒地型芝は暑さに弱いので、夏の間はほぼ毎日朝の涼しいうちにしっかり潅水します。肥料は、生育期に施します。種まき直後や夏バテ状態の施肥は控えましょう。寒地型芝の年間作業の目安
※芝の種まきについては、ガイド記事「芝生の作り方とは?張り方・種まきの仕方など、芝付け3つの方法!」の「播種法」をご参照下さい。
オーバーシーディング&トランジション
春から秋は暖地型芝、秋から春は寒地型芝の管理に準じます。ガイド記事「芝生の作り方とは?張り方・種まきの仕方など、芝付け3つの方法!」の「オーバーシーディングとトランジション」もご参照下さい。オーバーシーディングの年間作業の目安
雑草対策
花は可愛いが、芝生では目の敵にされるカタバミ
一番の雑草対策は、やはり「見つけたら抜き取る」に限ります。広い芝地では大変ですが、種やほふく茎ではびこってしまう前の小さいうちに対処する必要があります。
水はけが良くない芝生では、チドメグサなども
使用法は基本的に噴霧器による薬剤散布になりますが、ピンポイントに雑草の葉の部分にだけ筆で除草剤を塗るという方法もあります。 全体に薬剤散布はしたくないが、手での除草では根絶できない、という場合に有効な手立てです。
梅雨から夏にかけて発生しやすい病虫害対策
芝生でよく発生する病気としては、ダラースポットやブラウンパッチといったものが挙げられます。また、シバオサゾウムシ、シバツトガ、スジキリヨトウといった虫による害も発生することがあります。どちらも梅雨から夏にかけての発生が多く、対処法としてはペンレートなどの殺菌剤とスミチオンなどの殺虫剤を散布することになります。なお、作業道具については、ガイド記事「芝生の手入れ道具……芝刈りや芝付けなどに役立つグッズを紹介」もあわせてご覧ください。
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