株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

急落したファーストリテイリング(9983)は買いか?(4ページ目)

ファーストリテイリングの株価が急落しました。急落した要因は、同社の成長をけん引してきた海外ユニクロ部門の営業利益が会社予想を下回ったことが嫌気されたためです。はたしてファーストリテイリングの株価は今後どのように動くのか、システムトレード的な考え方から分析を行いました。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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ファーストリテイリング(9983)の検証結果(3)
3ヶ月保有した場合

最後に、「前日比10%以上値下がりした局面に買付をして、3ヶ月保有した場合」の検証結果を見ていきましょう。検証結果は以下の通りです。


システムトレードの達人

出典:システムトレードの達人



勝率: 60.00 %
勝ち数: 3 回
負け数: 2 回
引き分け数: 0 回

平均損益(円): 20,700 円  平均損益(率): 7.02 %
平均利益(円): 72,167 円  平均利益(率): 25.37 %
平均損失(円): -56,500 円  平均損失(率): -20.50 %

合計損益(円): 103,500 円  合計損益(率): 35.12 %
合計利益(円): 216,500 円  合計利益(率): 76.12 %
合計損失(円): -113,000 円  合計損失(率): -41.00 %

以上が、「3カ月保有した場合」の検証結果です。勝率は60%、平均損益は7.02%です。

「1週間」と「1ヶ月」保有した場合に比べて、勝率は低下しました。また、勝ったとき(3回)の平均の利益は25.37%、負けたとき(2回)の平均の損失率は-20.5%になりました。勝率や平均損益が低くなったことを考えると、「1週間」や「1ヶ月」の検証結果と比べると、投資魅力は薄れてしまったといえるのではないでしょうか。

ファーストリテイリング(9983)が、「終値が前日終値と比較して10%以上下落した場合」に、「1週間」「1ヶ月」、「3ヶ月」保有した場合の3つ分けて検証を行いました。トレードする期間によって、「リスク」と「リターン」のバランスが変化することがご確認いただけたでしょうか。一般的に、短期間のトレードの場合は、「ローリスク・ローリターン」、長期間のトレードは、「ハイリスク・ハイリターン」の傾向があります。みなさんも、ご自身のリスク・リターンのバランスに合わせて、投資期間を定めてみてはいかがでしょうか。

ここで注意したいのは、今回の検証は、あくまでも過去のデータに基づいたシュミレーションであり、将来を保証するものではありません。ただ、株の売買を行う際に、今回のように簡単に検証を行うことで、どの程度のリターンを期待でき、どの程度リスクがあるのか事前に把握することができます。みなさんも投資をする際には、一度検証してみてください。きっと投資に対して安心感が違うことでしょう。


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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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