ガイドおすすめの2012年秋ドラマ
●おすすめドラマ4:『結婚しない』『結婚しない』は、以前の記事「負け犬の明日はどっちだ!」で取りあげたことがある、女性の「適齢期」を扱ったドラマの流れですね。
『想い出づくり。』の24歳、『29歳のクリスマス』の29歳、『想い出づくり。』をレスペクトした『彼女たちの時代』は26歳、「負け犬」が流行った頃の『曲がり角の彼女』『anego』は32-33歳、アラフォーを流行らせた『Around40』は40歳。それで『結婚しない』は35歳。
「同世代の女友達との会話がリアル過ぎて痛い!」との声も多く、最初から真実に迫ったドラマです。見ると辛すぎて視聴率が下がる可能性も?
●おすすめドラマ5:『高校入試』
最後に『高校入試』。視聴率は低いけどガイドはおもしろく見ました。「その地域の名門高校にいくことが、いい大学にいくことよりも重要」という価値観を受け入れられるかがおもしろいと思うかどうかの分かれ目でしょうか。
因島出身、淡路島で高校の非常勤講師をやっていた湊かなえが脚本を担当しているだけに、地方によってはそういうところもあるんじゃないかと思いますね。それに主演の長澤まさみが大人の演技ができるようになったのも見物です。
是か否か
おすすめじゃなくても取り上げなくてはいけないのは『ゴーイングマイホーム』。是枝裕和監督に阿部寛主演、共演に山口智子、宮崎あおいの話題作ですが賛否両論があります。つまらないという意見は、展開に山谷が少なく退屈。一方、おもしろいという意見は、じっと見ているとジワーッと味わい深いおもしろさがあるというもの。
制作側の狙いは、昔の山田太一や向田邦子脚本のドラマのようにしたかったとのことです。しかし、リアルタイムに見ていたガイドから言わせていただくと、昔のは淡々とした展開のようで、何が起こるかわからない緊張感があり、それが引きになって食いついて見ていました。しかし『ゴーイングマイホーム』にはそこまでの緊張感はなく、もうちょっとダラっとしてます。
緊張感があったのは『高校入試』。これも第一話は特に事件が起こりませんでしたが、緊張感はあり、なにかが起きそうな予感はありました。
自分自身としてはおもしろいと思っていて、引き続き見る気はあるけど、ちょっと他の人におすすめまではいかないというところ。
2012年秋ドラマがひと通り出揃った後に、再度本格的にまとめてみたいと思います。どうぞ、お楽しみに!
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