スイスのチーズ
スイスと言えばチョコレートと並び、誰もが思い浮かべるチーズ
この記事では、そんなスイスでおいしいチーズを手に入れるべく知っておきたい情報をまとめました。ソーセージなど肉製品は、現在ヨーロッパから日本にお土産として持って帰ることはできませんが、チーズなら大丈夫。大小さまざまなサイズがあるので、スーツケースの空いたスペースに合わせて選ぶこともできますよ。
スイスのチーズ、どこで買う?
スイスの町を散策すると、チーズの専門店をよく見かけます。町だけではなく、山間の小さな村で見かけることもあるのですが、日本の比ではなく、色々な種類のチーズが店頭に並び、見ているだけで楽しめます。専門店以外にも、なるべく割安に購入したい場合は、スーパーマーケットがおすすめ。値段は種類や大きさによりかなり幅がありますが、1カット(200g相当)で日本円にして千円くらいから揃えています。特にスイス各地に展開しているチェーン店のミグロ(Migros)では、豊富な種類を用意しています。
新鮮なチーズを選ぶコツは、表面に近い変色した部分が中まで広がっているのは避けること。また、冷蔵の状態で売られているチーズは、ホテルでも冷蔵庫に保管し、帰りの飛行機では預け荷物の中に入れるようにしましょう。
スイスチーズの種類
それではお土産にもおすすめのスイスチーズを、いくつかご紹介しましょう。チーズにはフレッシュチーズ、青カビチーズ(ブルーチーズ)、ハードチーズなど、いくつかの種類があります。有名なスイスのチーズにエメンタールやグリュイエールがありますが、どちらもハードタイプ。ハードタイプは、製造工程で水分を38%以下と少なくした大きなサイズのチーズです。重量も1個で20~100kgを越えるものもあります。熟成期間が6~10ヶ月と比較的長く、濃厚な旨みのある味です。
■エメンタール Emmental
スイス中央部、ベルンとルツェルンの中間付近に広がる山岳地帯がエメンタール地方で、エメンタールチーズの生産地。製造過程で発生する炭酸ガスでできる穴あきチーズとして有名。ひとつの穴は、だいたいさくらんぼ大。この穴がたくさんあって、大きさが揃っているものがおいしいチーズです。
スイス随一の生産量を誇り、チーズフォンデュによく使われます。
■グリュイエール Gruyere
スイス西部、レマン湖地方に近い山岳地帯にある村がグリュイエールで、日本でもお馴染のグリューエールチーズの生産地です。
丘の上にあるグリュイエールの町は、石畳が美しい小さな可愛い村。ランチの時間帯には、各レストランから漂ってくるチーズの香りに町全体が包まれます。
スイスを代表する郷土料理、ラクレット(料理とチーズの種類の名前)に使われるチーズ。
専用のオーブンで熱し、表面の融けた部分を茹でたジャガイモと一緒に食べるのがラクレット料理。専用のオーブンの替わりにスライスをして熱しても美味しく食べることができます。
山小屋で焚き火を起こして大鍋でできる手づくりのチーズで、昔ながらの伝統の製法が守られています。毎年の生産量は400~430トン、数にして1万7千~万9千個の限定生産で、牧草地のハーブが醸し出す香りが特徴です。
生産地はスイス西部のペイダンオー地方。ペイダンオーはフランス語で「上にある地方」という意味で、牧草地が広がるのどかな山岳地帯です。
■アッペンツェラー Appenzeller
スイス東部にある伝統工芸で有名な村、アッペンツェルのチーズです。スルツと呼ばれるアルプスのハーブを混ぜた塩水にチーズをひたし、熟成期間の間もまめに磨く伝統の製法が守られています。アーモンドの香りが混ざった独特の風味があります。