そもそも“テザリング”って何?

iPhone 5の国内投入が発表された際、「iPhone 5で“テザリング”ができるのか?できないのか?」という話題が、特にTwitterなどのソーシャルメディア上で大きな話題となりました。しかしながら、このテザリングというのが一体何をするものなのか、意外と知らない人も多いかもしれません。

“テザリング”(tethering)とは、スマートフォンのように単体でネットワークに接続できる機器を、外付けモデムとして活用することで、他の機器をネットワーク接続できるようにする機能のこと。

最近はパソコンだけでなく、ゲーム機や音楽プレーヤー、そしてタブレットなど、さまざまな機器がインターネット接続する機能を備えるようになりました。こうした機器をスマートフォンにケーブルやWi-Fiなどで接続し、インターネットを利用できるようにするのが、テザリングの主な活用方法となります。
iPhone5

テザリングの仕組み



なぜ“いま”テザリングが話題なのか

ではなぜ、テザリングを提供することが大きな話題になるのでしょうか。それはテザリングが、以前からニーズがあり切望するユーザーが多くいる一方で、それを提供する携帯電話キャリアの側からしてみれば、容易に提供できないサービスでもあったからです。

テザリングを使用すると、ユーザーが本来契約しているスマートフォンとは別の機器から通信がなされ、キャリアが想定していない使い方がなされる可能性も高まります。特にパソコンからテザリングを使用し、動画などの大容量通信を頻繁にするユーザーが増えると、他の人の携帯電話がつながりにくくなったり、接続できなくなったり、最悪の場合キャリアのシステムに障害を起こしたりする可能性も出てくるのです。

こうしたことからテザリングは、ゆとりのある通信回線と、大容量通信に耐えられる通信方式の導入、加えて使いすぎによる負荷を防止するよう、通信量に上限を設ける仕組みなどを設けた上で、ようやく提供できるものなのです。今回iPhone 5でテザリングが解禁されたのも、3G回線の3倍となる大容量通信に対応した、新しい「LTE」という通信方式に対応したことが大きいといえます。

ちなみに2012年10月現在、iPhone 5でテザリングが可能なのはau版のみで、ソフトバンクモバイル版は今年の12月15日から利用可能となる予定です。au版のiPhoneでテザリングを利用するには月額525円のオプション料金が必要ですが、この料金が今年の12月31日までは最大2年間、無料になるキャンペーンを実施しています。

次は、iPhone 5でWi-Fiテザリングする方法を説明します。