そして、TENGAの取材後、獨協大学越谷病院の泌尿器科、小堀先生のところに伺いました。読売新聞サイトの中のヨミドクターのコラムニストでもあります。
【オトコのコト 医師・小堀善友ブログ】
初めてお会いしたにもかかわらず、とても真摯にかつフレンドリーにお答え頂きました。
TENGAを治療に使われた経緯を教えてください。
我々医師は患者さんを一人でも多く救うために治療上のオプションを増やしたいと思っています。TENGAを見つけた時もひょっとしたらこれは射精障害のリハビリに使えるかもと思って連絡して協力をして頂きました。直感通り、効果がありましたが、これだけで治療できるものではなく、あくまでも治療オプションの一つだということをご理解ください。
泌尿器科から見た射精障害と不妊治療についてお話し頂けますか?
はい、私は赤ちゃんを作ることと射精は別物だと考えています。赤ちゃんを作るために射精障害で受診されると、とても困る時があります。それは治療として難しいケースも多々あるからです。小堀先生です。温和で優しい感じの先生です。
しかし、子供を作ることにフォーカスし、SEXと射精は別物と考えれば、人工授精や体外受精を活用したほうが早いし、成績も良いということになります。
しかし、SEXや射精は夫婦生活のハッピーのために必要なことなのです。だから、射精障害の治療が必要となるのです。
男性不妊に関わるようになったきっかけを教えてください。
私は金沢大学医学部の泌尿器科を卒業し、金沢の病院で泌尿器医として様々な疾患を診てまいりました。もちろん男性不妊もその中の一つの疾患として関わってはいましたが、そんなに深い関わりはありませんでした。しかし、縁あって獨協大学の泌尿器科に勤務することになり、岡田 弘教授に出会いました。池上さんもご存知の通り、岡田先生は日本の男性不妊治療の第一人者です。
それから様々な事を学び、多くの男性不妊の症例に接することになり、今に至ります。
ヨミドクターを含め、様々なメディアで男性不妊について書いておられますが、その理由を教えてください。
女性の不妊治療というのは雑誌やTVなどで取り上げられることが多く、かなりメジャーな話題になってきましたが、男性不妊はまだまだよく知られていないというのが実状です。その上、この分野のドクターはまだまだ少ない。そこで、若手の私のような人間が一生懸命に書く事により、伝わるものがあればいいなと思って書いています。
臨床の仕事も忙しいのでめげる時もありますが、それでも楽しみにしてくれている人がいると思うと力が入ります。
いずれはこれらのコラムが小説や漫画になって、ドラマ化されたりするのが夢ですか、さあどうなることでしょう(笑)。
まとめ
TENGAでは今まで誰もチャレンジしなかったマスターベーション補助器具という器具の緻密な開発とそれにかける思いや用途の広がりを伺っていると新しい世界を感じてしまいました。TENGAについて詳しく解説した書籍です。
また、それが多くの医療現場に役立つとは本当に面白いなと思いました。
小堀先生も独自の柔軟な発想でいかに患者さんを救うかを考えているのがひしひしと伝わってきました。再び、じっくりと取材をさせて頂くお約束も頂けたので、嬉しい限りです。
今回は物事を新しい視点で捉える取材になりました。今後のTENGAの動き、そして男性不妊の世界の発展に注目をしながら、再び取り上げる日を楽しみにしている次第です。
株式会社TENGAの松浦氏、佐藤氏、小堀先生、長時間のインタビューにお付き合い頂き、ありがとうございました。この場をお借りして厚く御礼申しあげます。
【関連サイト】
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