節約/光熱費の節約

家庭の節水4つのポイント(2ページ目)

トイレの節水、お風呂の節水など家庭の中で水を使うシーンでの節水方法をご紹介します。

矢野 きくの

執筆者:矢野 きくの

節約ガイド

風呂の節水

風呂に関しては、節水・水道料金の節約術でもご紹介しましたが、(財)省エネルギーセンターの試算では、浴槽1杯の水の必要量はシャワーを16分(12リットル/分)使うのと同じため、3人までならシャワーのみの使用で、4人以上だったら湯船入浴(湯船+シャワー)がお得になると出ています。

理想的なのは、浴槽にお湯を張り浸かり、体やシャンプーなどを流す際もシャワーではなく浴槽のお湯から使って、最後には浴槽のお湯を使い切るというのが節水になります。一般的な浴槽は1度の利用で200リットルの水を利用するため、それをそのまま流して捨ててしまうのは勿体無いことです。

手元に止水スイッチがある節水シャワーヘッド

手元に止水スイッチがある節水シャワーヘッド

またシャワーに関しては、1分間に12リットルの水が流れています。これを止めるのが手間がかかるとシャンプーしている間、流しっぱなしという方もいるはず。

手元に止水スイッチがついているシャワーヘッドに変えれば、その手間も省けますし、最近では40~50%も節水できる節水シャワーヘッドも1000円程度から購入することができますので、節水シャワーヘッドを導入することも節水への近道です。


炊事、キッチンでの節水

キッチンでの節水に関しては2方面から攻略することが可能です。一つは使った水の二次利用をすること。お米のとぎ汁であれば、野菜を洗うのに使ったり、大根の下茹でなどにも利用すると効果的です。またパスタの茹で汁にはでんぷん質が含まれ、油分を吸着しやすい性質があるため、ソースや油でベトベトになっているお皿などを洗うのに向いています。

もう一点は根本的に使う水の量を減らす工夫です。野菜を茹でるときなども無駄に鍋いっぱいの量の水を沸かすのではなく、野菜が浸る程度の水にする。食後の食器を洗う際も桶での溜め洗いをしない。溜め洗いは節水のように感じる方もいるかもしれませんが、食後の食器を水が入っている桶にいれてしまうと、食器の裏側など汚れていなかった部分にまで汚れがまわってしまいます。

理想的なのは汚れている部分をメインに洗い、あとはすすぐ程度にすること。洗剤を使って洗うのであれば、汚れている部分だけを泡をつけて洗い、洗ったあとに水を張った桶にいれて大まかな泡を落とし、最後に軽くすすぐようにすれば最小限の水の利用で済みます。


洗濯の節水

洗濯に関しては、自動で洗濯物の重量に対しての水を使ってくれる設定をしている洗濯機であればよいのですが、容量を考えず多くの水で洗ったり、回数を多くして無駄に水を使ってしまっているケースが見られます。洗濯機は最大容量の80%程度で洗うのが一番効率よく洗えると言われていますので、分量をよく見極めて洗濯をすることが先決です。

また最近ではすすぎ1回でよい洗濯洗剤も発売されています。それらを利用することによっても節水が可能です。

日頃、何気なく使っている水も使い方を少しだけ工夫して使うことで、無理なく節水の習慣が身につきます。また節水に関しては、節水グッズも多くでているので、過去にご紹介しました節水グッズで水道代の節約も参考にしてみてください。


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