マレーシア/ペナン島

ペナン島

ペナン島と聞いて、どんなイメージが浮かびますか? 抜けるような青空に海、そして白い砂浜。アジア屈指のリゾートといったところでしょうか。正解!ではありますが、ペナン島の魅力はそれだけではありません。マレーシアの歴史を今に留める文化的な街並や、お手軽ホーカーフードの数々。多面性が最大の魅力ともいえるペナン島へご案内します。

執筆者:キム 実佐子

ペナン島の知られざる魅力

白亜のエレガントな建物は、ペナンの市庁舎。イギリス統治時代の面影を残した風情

イギリス統治時代の面影を残したペナンの市庁舎(c)マレーシア政府観光局

ビーチの美しさは、東洋の真珠と称されるほど

東洋の真珠と称される美しい景色 (c)マレーシア政府観光局

マレー半島北部のペナン州に位置するのがペナン島。ランカウイ島と並んで、日本でも知名度の高いマレーシアのリゾートが、このペナン島ではないでしょうか? ただ、「美しいビーチが売りのリゾート」とも思って訪れるとそのギャップに驚くはず。海と浜辺の美しさは言わずもがな、多くの歴史的建造物を有し今なお活気溢れる街並には、単なるリゾートとは一線を画す魅力があるからです。

 
散歩しているとあちらこちらで出会う、ペナンのエキゾチックな街角

散歩していると出会える、ペナンのエキゾチックな街角

ペナン島は、1786年、イギリスがマレーシアに最初に入植した地。それ以後、東西貿易中継地の港として発展を続けます。街のあちらこちらに白亜のイギリス式建造物が数多く残っているのは、そんな歴史的背景ゆえ。また「東西」の中継地だったため、西洋のみならず中国、イスラム、ヒンドゥー文化が融合し、エキゾチックな街並が形成されてきたというわけです。

 
酸味のあるスープが特徴のアッサムラクサは、ペナンの味

酸味のあるスープが特徴のアッサムラクサ

異文化の融合は、街並だけではありません。ペナン島は、マレーシアきっての「食い倒れの街」としても有名。中華料理、マレー料理やインド料理、ニョニャ料理までバリエーション豊かな地元の味を、手軽な値段で楽しめるのも楽しみの1つでしょう。

そして「東洋の真珠」と称されるペナン島は、ご存知ビーチリゾートのメッカでもあります。どこまでも続く水平線を眺めながら、ホテルでゆったりリラックス。そんなリゾートらしい時間を過ごせるのも、ペナン島ならでは。

リゾートと街歩き、そしてグルメ。1つにとどまることのない、幅広いペナンの魅力に迫ります。

※2010年、3月22日現在、1リンギットマレーシア(以下リンギット)=約27円
※電話番号はすべて市外局番から掲載。日本からマレーシアへかける場合は、60(国番号)+市外局番の0を省略した番号、の順にダイヤルしてください

 

ペナン島の気候・ベストシーズンは?

青い空、青い海を期待するのであれば、ベストシーズンを狙って

青い空と海を期待するのであれば、ベストシーズンを狙って

平均気温は24~32度と、1年を通してほぼ変化がありません。服装は、日本の夏服の感覚でOKですがレストランやホテル、ショッピングモール内はエアコンが効いているので、温度差対策を忘れずに。

雨季は8~10月、乾季は12~2月頃。ペナン島は、年間雨量の多いエリアです。ベストシーズンはやはり乾季ですが、街歩き重視であれば雨季に訪れても問題はないでしょう。また5月前後は小雨季と呼ばれ、雨量が増えます。
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