大阪中央区の風情ある神社「榎木大明神」
万城目学氏の小説「プリンセス・トヨトミ」。映画化もされました。物語の舞台になっているのが大阪国。大阪には豊臣秀頼が滅んでから子孫を守るため徳川幕府に知られないよう連綿と秘密が守られ、現在は大阪国という国ができ、知っているのは大阪に住んでいる男だけという設定です。物語の舞台の一つが空堀商店街。豊臣秀吉が大阪城を築城した際に作った空堀跡にできた商店街です。空堀商店街のすぐ近くにあるのが榎木大明神。小説はこの小さな神社から始まります。風情がある神社で、説明をみると楠正成が植えた木だとあります。近くを熊野街道が通っており、八軒屋船着場(京都の伏見と大阪の八軒屋を船で結んでいました)に向かいます。谷町筋は上町台地にあり、谷町筋から空堀商店街を見るとすぐわかるぐらいの急な傾斜になっていて松屋町筋まで続いています。この空堀商店街にあるのが大阪城地下にある本当の大阪城につながる空堀門。
「プリンセス・トヨトミ」の舞台を歩いてみませんか。
■榎木大明神
住所:大阪市中央区安堂寺町2丁目(空堀商店街のすぐ近く)
地図:Yahoo!地図情報