江戸幕府の遺跡「台場公園」
お台場といえばヴィーナスフォート、フジテレビ、船の科学館などがでてきますが、地名の由来にもなったお台場へぜひ行きましょう。「太平の眠りをさます上喜撰(蒸気船)たった四杯(四隻)で夜も眠れず」という狂歌で有名なペリーによる黒船来航。4隻の軍艦には大砲が計73門あり、臨戦態勢をとりながら、勝手に江戸湾の測量などを行い始めたので幕府は大騒ぎになりました。ペリーは開国を促すフィルモア大統領の親書を手渡し、1年後に返事を受け取りにくると言って去っていきました。そこで江戸防衛のため急ピッチで作られたのがお台場。砲台を備えるため品川沖を埋め立て合計8つの台場を作りました。結局、砲台は一度も火を噴くことなく開国となりました。
品川沖の開発で埋立地などに吸収されお台場は徐々に消滅。残っているのは第六台場と第三台場。このうち第三台場が台場公園として一般開放されています。砲台跡、火薬庫跡、中央には兵舎の礎石が残っています。周囲を土塁が巡っていますが、相当の高さで海上に作るには相当の労力がいっただろうと推察されます。江戸幕府の建造物がそのまま残っており貴重です。
同時期に作られたのが浜川砲台で、土佐藩抱屋敷に設けられた8門からなる砲台で、若き坂本龍馬が警護にあたっていました。
■台場公園
住所:東京都港区台場1
アクセス:ゆりかもめ「お台場海浜公園駅」から徒歩10分ほど。お台場海浜公園をレインボーブリッジの方へ向かうと台場公園があります
地図:Yahoo!地図情報