瀬戸内気候の香川を象徴する、最大のため池「満濃池」
「満濃池」は香川県南部にある日本最大の灌漑用溜池です。1300年もの歴史を持ち、朝廷の勅命により、弘法大使空海が派遣され、困難を極めた修復工事を、留学していた唐の土木技術により、3ヶ月足らずで81ヘクタールもの大きな池を完成させたそうです。洪水や地震で何度も決壊を繰り返し、今の姿になったのは昭和30年代で、空海の造った池そのものではないですが、空海の精神は受け継がれてきたのではないでしょうか。香川県は雨の少ない瀬戸内海の気候で、たびたび渇水に悩まされていますから、非常に多くの溜池が造られています。その象徴が満濃池で、香川県の文化を知る上で重要な場所です。池の北西には、空海が池の守護として建立した神野寺があり、昭和初期に復興しました。3.3mの空海の銅像が満濃池を見下ろすように建っています。池の南西にある満濃池森林公園は桜の名所です。
所在地:香川県仲多度郡まんのう町
アクセス:JR土讃線塩入駅から徒歩25分
地図:Yahoo!地図情報