休耕田が再生してできた香川の「豊島美術館」
瀬戸内海を見下ろす抜群のロケーションの中、山あいの長閑な道にひっそりと、正体を地中に埋め込んだ珍しい形態の「豊島美術館」。畑の中に突如、真っ白い穴のあいた丸い屋根が見えてきます。豊島唐櫃(からと)の小高い丘にアーティスト・内藤礼と建築家・西沢立衛によって建設されています。元々、休耕田となっていた棚田を地元住民とともに再生させたプロジェクト。水滴のような形をした美術館は一度見ると忘れられない感動があります。しかも、この美術館の空間には柱が1本もないのです。そして、驚くことに天井にある2箇所の開口部から、周囲の風、音、光を内部に直接取り込み、自然と建物が呼応する有機的な空間となっています。なので、雨の日は雨粒が降り注ぎ、秋になれば枯葉は舞い散る。そんな季節と共に呼吸して行く美術館。非日常のようであって日常そのもの。不思議で惹き付けられます。
また、カフェではぜひ、地元豊島産の果物を使ったドリンクやデザートを食べてみて下さい! カフェですが、周辺の棚田でとれたお米を使用した軽食もメニューにありますよ。
■豊島美術館
住所:香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃607
Tel:0879-68-3555
地図:Yahoo!地図
HP:http://www.benesse-artsite.jp/teshima-artmuseum/index.html