そして、花道の付け根にも、上手に7号、下手に8号のセリがあります。
ここは、歌舞伎では「すっぽん」と呼ばれています。
歌舞伎では、『義経千本桜』の狐忠信や『伽羅先代萩』の仁木弾正のように、人間ではない者や忍者などの登場に使われますが、宝塚ではスター!
奈落で乗り込みセリ上がりすると、誰よりも明るいスポットライトの中、2000人の観客の視線と拍手が待っています。花道のセリはスターの特権です。
舞台をより魅力的に面白くできるセリですが、他の装置と同じく危険が伴います。上げ下げする際、その付近にいる出演者には注意が必要です。
二度と今回のような事故のないよう、誰もが安全に舞台を務められることを、願ってやみません。
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