留学/留学の種類

留学にかかる費用

留学したいけど、お金ってどれくらいかかるんだろう? 留学を計画する際に最も重要な費用について考えてみたいと思います。

豊田 圭一

執筆者:豊田 圭一

留学ガイド

留学プランニングで一番重要なポイント

「留学したい!」そう思い立ったら、いろいろとインターネットで調べたり、留学プログラムの資料を取り寄せたりして、「こんな留学がしたいなぁ」「こんな留学ができるかなぁ」と期待に胸をふくらませます。

そして、実際にプログラムや学校を選んでいくときには、留学の期間や費用、プログラムの内容、必要な語学力などの入学条件、学校の環境、留学先エリアの環境、滞在方法など、様々な条件や希望から絞り込んでいくことになるわけです。

では、そんな条件の中で何が一番重要なのでしょうか!?

おそらく、それは費用ではないかと思います。とても現実的な話になってしまいますが、留学はお金がなければできません。もちろん、留学生の中には奨学金を得られる人はいますし、ボランティア家庭に滞在するような安いプログラムに参加する方もいますから、一概に高いとばかりは言えません。でも、生活を日本から海外に移すことになるため、それなりの費用がかかるのは確かです。

MBA留学は一千万円の投資?

Hult International Business School
1年間でMBAが取れる学校もありますから、その場合はその半分の費用になるかもしれませんし、また授業料そのものがそこまで高い学校ばかりではありません
例えば、社会人の留学で人気の高いMBA留学などは、修了するまでに通常2年間かかるわけですが、これは”一千万円の投資”と言われています。つまり、1年間あたり500万円かかるという計算です。すごく高いと思いませんか?

しかし、MBA留学を志す方の多くは、MBA取得後はキャリアアップして年収も上げたいと思っているはずです。そして、そのためにはランキングでもトップクラスの授業料の高いビジネススクールを狙うということになるため、一千万円の投資と言われるようになるのです。

高校留学の費用はピンからキリまで

高校留学の場合、プログラムによってかなり違いがあります。例えば、交換留学と呼ばれる1年間限定のプログラムは、ボランティア家庭に滞在し、そして、授業料も無料です。その場合、運営団体の費用だけになりますので、お小遣いなどを入れたとしても年間150万円程度と言われています。

交換留学ではなく、正規留学や私費留学と呼ばれるプログラムは、授業料も滞在費もすべて留学生が払います。その場合は国によって違いがあります。何の違いかと言いますと、私立校にしか通えないか、公立校にも通えるかという違いです。これは各国の学生ビザの規則によって異なるのですが、例えば、原則的に私立校にしか行けないアメリカやイギリスなどは、年間の授業料、滞在費などを入れると300万円から500万円くらいと言われています。

公立校に通える場合、もちろん、その場合も留学生は現地の生徒と異なる留学生料金を払うのですが、それでも私立校よりは大分安くなります。例えば、オーストラリアやニュージーランドの公立校であれば、年間の授業料が90~100万円程度なので、滞在費なども含めた年間の費用は200~250万円くらいになります。

では、留学の費用を抑えるためにはどうしたらいいのでしょうか?

留学費用をセーブするためにはどうしたらいい?

とにかく高い留学の費用をどうやったら抑えることができるか。どの留学生も考えることだと思います。ベストな方法は奨学金を得ることです。そうしましたら、費用はかかりませんから。

でも、実際に自分で払わなければいけない場合、まず考えられるのは「語学力はできるだけ日本にいる内に上げておくこと」です。高校や大学に進学するためには、一定レベルの語学力が必要ですが、この語学力も海外に行ってつけるとしたら、その分余計な費用がかかってしまいます。

次に考えられるのは、早く目的を達成することです。目的を達成するとは、語学留学であれば、目標とする語学力を早くつけて語学研修期間を短くするとか、高校や大学留学であれば早く卒業するということです。例えば、アメリカの大学は単位制になっていますので、卒業単位を取得すれば卒業できます。日本では通常4年間かかるところを、アメリカでは3年間で大学を卒業することもできます。あるいは、修士号を取るために2年間かかる大学院もあれば、1年間で修士号が取れる大学院もあります。
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