本当の愛情とは?
あなたの愛は、本物?
その場合、今の恋人よりも更に都合が良い人が現れたら、乗り変える人もいるでしょう。
それでは、前の恋人のことを本当に愛していたと言えるのでしょうか?
哲学者・エーリッヒ・フロム(鈴木 晶 翻訳)の『愛するということ』(紀伊國屋書店刊)には、こんなことが書かれています。
未成熟な愛は「あなたが必要だから、あなたを愛する」と言い、成熟した愛は「あなたを愛しているから、あなたが必要だ」と言う。
つまり、「相手が自分にとって都合が良い場合に限り、相手を好き」というのは、愛でも何でもないのです。
本当の愛情というのは、「自分の理想通りではなくても、ただ、ただ、相手の存在を受け止め、相手の幸せを願う」ことです。
でも、そこまで人を愛する(求める愛から与える愛になる)ためには、その前段階として、「自分を愛せる人になること」が大切なんです。