集中型の収納プランにリフォームすれば地震時の安心度が高まる
地震時の家具の転倒による被害を防ぐために手っ取り早い方法は、部屋にモノを置かないこと。ウォークインクローゼットや納戸など、1箇所にモノをまとめる「集中型の収納プラン」にリフォームすれば、地震時の安心度が高まります。全てのファッションアイテムを1部屋にまとめたドレッシングルーム。造作家具で、ドコに何があるかひと目でわかるようにプランされている(スタイルシェルフ/ce-fit)
1箇所にモノを集めるということは、探し物はその部屋の中にある!ということ。集中型収納のメリットは、地震対策に有効で、探し物がしやすく、片付けしやすいところにあります。
ただし、四角い部屋にただモノを詰め込むような収納では、すぐにギュウギュウ詰めになり、ドコに何があるか分からなくなってしまいます。集中型収納を作るリフォームをする時には、収納するモノに合わせて棚や引き出しを取り付けるなど、内部のプランをシッカリ立てておきましょう。
造作家具なら三角形の部屋でもあますことなく活用できる
造作家具なら変形の部屋でも、自由自在にプランが組めます。面積の関係で三角形の部屋しか取れない場合でも、空間を余すことなく活用できるのは造作家具ならではの得意技です。1間×1間のウォークインクローゼットの内部に造作家具を組み込んだ事例。変形の部屋でも自由自在にプランが組める。後からパーツを追加できるように計画してある(スタイルシェルフ/ce-fit)
造作家具は、年代や生活スタイルの変化に合わせて、形を変えられるようにすることもできます。例えば、手持ちの服に合わせてパイプの高さを変える、収納するモノの変化に合わせて引き出しの数や位置を変えるなどができるようにしておくと、長く便利に使い続けることができます。
壁面収納を天井までスキマ無く取り付けて、地震対策&収納力アップ
造作家具の取り付け方には、壁面に一体化させる方法や、床や天井にしっかり固定する方法、床と天井に突っ張って固定する方法などがありますが、総じて地震に強いのが特徴です。そして造作家具のメリットと言えば、家の寸法にあわせてピッタリと取り付けできるので、収納効率が高いこと。床から天井までのトールタイプの壁面収納を、天井までスキマ無く取り付けるリフォームをすれば、地震に強いのはもちろん、収納力が大幅にアップします。
家の寸法にあわせてスキマ無く収納できる。突っ張って固定するタイプで、シーンに合わせて移動も可能な壁面収納タイプの造作家具(セフィット可動間仕切収納/ce-fit)
既存の家具を生かしたい場合は、今ある家具の上に造作家具で吊戸棚を取り付けるリフォームをすれば、収納場所が増えるだけでなく、突っ張り棒を取り付けるより見栄えのいい地震対策になります。
中身が飛び出さないリフォームの工夫をしておく
造作家具は扉選びも自由自在です。観音扉の場合は、地震時に扉が開いて中身が飛び出さないように「耐震ロック」を付けておきましょう。揺れを感知したときだけ作動するかんたんに後付けできる、観音扉用の耐震ロック(センサー式耐震ロック/ce-fit)
安全性を高めるためには扉に普通ガラスを使わないことも大切です。大きな扉の場合は、引き戸にすれば更に安全になります。地震の時、家の中で凶器になりやすい3つの部位をチェック、自分でできる地震対策の方法を下記でご紹介していますので、ご覧になってみて下さい。
■DIYでできる、地震対策リフォーム
ウォークインクローゼットの上手な作り方は、下記でご紹介しています。
■収納上手になるウォークインクローゼットのリフォーム
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