M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8もついでにチェック
また、今回は7月に発売になった75mm/F1.8も同時に使用しました。マイクロフォーサーズでは焦点距離が150mm相当となってしまうため、屋内ではかなり使いづらいレンズであるのは正直なところでしょう。最短撮影可能距離が84cmということもあって、屋内ではがんばって撮影すれば上半身なら撮影できる……というような感じのレンズです。しかし、距離のある場所や屋外では素晴らしい描写をするレンズであるといえます。花などを撮影すると見事に被写体だけが浮き上がり、背景はとろけるようにボケてくれます。現在のところ、最安値でも8万円台半ばといったところですが、その高価さに見合った描写をしてくれるのは間違いありません。
75mm/F1.8ということもあって絞り開放のF1.8における被写界深度はかなり浅く、ピントにシビアですがEM-5の拡大AFとタッチパネルでのAFエリア選択の併用でフォローできます。また、人物撮影であれば瞳検出AFを使うことでほぼ間違いのない撮影が可能です。
なにしろ、レンズのコーティングが美しい。基本的に美しいレンズに間違いはありません。いや、これホントの話。
まとめ - 現時点でのミラーレスの完成形
現在、ミラーレスで高級機といえばNEX-7とEM-5が双璧といえるでしょう。NEX-7がミラーレスの未来の形を描いているものであるとするなら、E-M5は現在のミラーレスの完成形といったイメージです。どちらを購入するかはまったくもって好みの問題といえます。それくらいにE-M5の完成度は高いものとなっています。
これまでマイクロフォーサーズにつきまとってきた「高感度に弱い」というイメージはE-M5によって完全に払拭されたと思われます。弱点として挙げるのであれば、フラッシュが内蔵ではない(同梱されてはいます)ということくらいなものでしょうか。
本文ではあまりピックアップしませんでしたが、本体の大きさは幅121mm×高さ89.6mm×奥行41.9mm。重さはバッテリーとメモリーカードを含んで約425グラム。キットレンズを装着しても637グラム。キットレンズはやや長めなのでバッグの中に放り込むというわけにも行きませんが、本体は充分に小型軽量です。パンケーキレンズと組み合わせれば日常の持ち歩きも可能でしょうし、そもそもマイクロフォーサーズのレンズは小型のものが多いため、ズームレンズ1本を別に持ち歩いても苦ではないでしょう。
日常で持ち歩きできる大きさでかつ高画質。フラグシップ機として非常に魅力的な製品であると感じました。
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