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石の上にも3年、「朝ドラ女」は35年

「朝ドラ女」といわれて意味が通じる連続テレビ小説の浸透力は、並外れています。その源は、同じようなことを長年続けていることでしょう。これに続くドラマシリーズとは?

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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2012年の4~6月に放送していた『リーガル・ハイ』。「正義とはなにか」などについてひねった見方をするおもしろいドラマでした。その中で印象的な言葉がありました。主人公の弁護士・古美門研介(堺雅人)が、新人弁護士の黛真知子(新垣結衣)を「朝ドラ女」と揶揄するのです。その意味は「正義感が青くさい」というところでしょう。

そういえば、朝ドラ(正式には連続テレビ小説)でヒロインが司法試験受験から弁護士になるまでを描いた『ひまわり』でも、松嶋菜々子演じる主人公はそんなキャラでした。

出身女優が毎日登場

「朝ドラ女」といわれてみんながわかる。考えるとすごいことで、イメージが浸透しきっています。

その成果なのか、最近は新聞のテレビ欄を見ると、ほぼ毎日朝ドラ出身女優の名前があります。2012年7月からの連ドラのレギュラーでみると
  • 日曜日:『サマーレスキュー』尾野真千子(カーネーション)
  • 月曜日:『浪速少年探偵団』多部未華子(つばさ)、 『リッチマン、プアウーマン』石原さとみ(てるてる家族)
  • 火曜日:『GTO』瀧本美織(てっぱん)
  • 水曜日:『捜査一課9係』中越典子(こころ)、『トッカン』井上真央(おひさま)
  • 木曜日:『ビギナーズ!』石田ひかり(ひらり)、 『遺留捜査』斉藤由貴(はね駒)
  • 金曜日:『黒の女教師』榮倉奈々(瞳)
※(  )内は出身の朝ドラ

いずれも主演か主人公の相手役、そうでなくても重要な役どころです。レギュラードラマがないのは土曜だけですが、再放送かドラマ以外の番組で出る可能性も高く、「ほぼ毎日」状態になっています。

朝ドラは昔から実践を通して女優を育成することに定評があり、また『ゲゲゲの女房』以降、視聴率が回復傾向にあることもあるでしょうが、「朝ドラ女」など共通イメージが浸透していることも大きいと思います。

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