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スイスのチョコレート!有名ブランド5選やおすすめ店

スイスのお土産として、最初に頭に浮かぶのがチョコレート。チューリッヒやジュネーブなど町のデパートや専門店から小さな山の村のキオスクまで、スイス国内どこでも簡単に見つけられ、種類も豊富です。旅行中の持ち運びも便利で、お土産に配るのに絶好。三角型のトブラローネや有名店シュプリュングリやリンツ、レダラッハなど日本で人気のブランドも。今回はスイスのチョコレートの歴史や有名ブランドなど詳しくご案内します。

和田 憲明

執筆者:和田 憲明

スイスガイド

スイスの定番土産、チョコレート

スイスチョコレート

スイスチョコレートは高品質の証

スイスのお土産として、誰でも最初に頭に浮かぶのがチョコレート。チューリッヒやジュネーブなど町のデパートや専門店から小さな山の村のキオスクまで、スイスのどこに行っても、チョコレートなら簡単に見つけることができる上、種類も豊富です。

物価の高いスイスにあって、スーパーなら日本円で100~200円で買えるので、職場や学校で仲間に配るのに絶好! デパートや空港のショップなどの場合、日本で同じものを買うより2~3割、ものによっては半分近い値段で購入できることもあります。

ただし品質を維持するため、スイスのミルクチョコレートは植物性油を混ぜていないものが多く、気温の高い日はその分余計に溶けやすくなります。特に夏の暑い日は、注意が必要。日本へのお土産も、なるべく最終日近くに購入するのが無難です。

 

なぜ有名に? スイスチョコレートの歴史

プラリネ

一粒チョコレートはプラリネ呼ばれる


スイスはチョコレートの原料、カカオの生産地ではありません。歴史上も、スイスはカカオの生産地、南米やアフリカに植民地を持ちませんでした。ではなぜ、スイスはチョコレートの生産国として、これほど有名になったのでしょうか?

19世紀、チョコレートは熱さましや鎮痛剤などに効く飲み薬でした。当時はとても高価で、王侯や貴族などヨーロッパの特権階級の間で好まれていました。その後、現在の板チョコの原型が英国で誕生。19世紀後半には、スイス人によりミルクチョコレートが登場します。さらに「コンチング」と呼ばれる工程で、今までになかった口の中でとろけるような食感のチョコレートが開発されたのです。

ミルクチョコレートの発明やコンチングなど、さまざまなチョコレート製造技術の開発により、スイスでチョコレート産業が花開きました。チョコレートと言えばベルギーも有名ですが、もともとスイス人がブリュッセルに移住してはじめたチョコレート製造業が、その起源と言われています。

スイスのチョコレート有名ブランド

スイスチョコレート

食べるのがもったいないほど美しく並んだアソート


ここではスイスを代表する有名チョコレートメーカーをいくつかご紹介します。有名メーカーのチョコレートは、スイス各地のおみやげ店、デパート、スーパーなどで購入できます。

■リンツ Lindt
リンツ

日本国内各地のショップでも購入可能
 

コンチングと呼ばれる製造工程を可能にする精錬装置を発明したのが、リンツ。甘くてまろやかなチョコレートが世に誕生したのは、リンツのおかげです。スーパーや空港のショップなど、いたる場所でリンツの製品が並んでいます。

■カイエ Cailler
レマン湖地方ヴヴェイの町に生まれたカイエは、スイスで最初のチョコレート工場を建てました。その後、大手食品会社ネスレと合併。スイスを代表するチョコレートメーカーに成長しました。

■スシャール Suchard
スシャール

スイス軍隊にはじめてミリタリーチョコレートを納入したスシャール

19世紀、フィリップ・スシャールがカカオと砂糖を混ぜる新型ミキサーを発明。それまで飲み物だったチョコレートが固形になりました。カイエやリンツ同様、スイスを代表するチョコレートメーカーです。

■トブラローネ Toblerone
トブラローネ

ひと山づつ頬張るのにちょうど良い形

マッターホルンを想起させる三角の形がトレードマークのチョコレート。箱を開けると、手で折って簡単に小分けもできます。チョコレートの中には、蜂蜜とアーモンドのヌガーが入っています。

■レダラッハ Lädarach
レダラッハ

ビルテンの村にある工場では製造工程の見学も可能

工房で作られてから間もなく出荷されるフレッシュチョコレートが代名詞となっているレダラッハ。たっぷり混ぜ合わされたナッツやフルーツの食感を楽しむことができます。

チューリヒ、ジュネーブをはじめ、スイス各地に店舗を展開。フレッシュなだけに賞味期限が短いため、旅の最終日または前日の購入が良いでしょう。三越銀座店に常設店舗があります。



 

スイスの有名チョコレート店

スイスチョコレート

食べるのがもったいないほど美しく並んだアソート

スイス各地にあるチョコレート店。町を歩くとその甘い香りに誘われて、つい立ち寄ってみたくなります。スーパーと比べると、値段もそれなりに高くなりますが、それに見合う価値は十分にあります。数えきれないほどある各地のチョコレート店の中から、ここではチューリッヒとジュネーブの老舗店をご紹介します。

■スイス屈指の有名店、シュプリュングリ Spruengli

チューリッヒを本拠とする、スイス屈指の有名店。チューリッヒの駅前大通りにある本店をはじめ、チューリッヒの中央駅や空港など、市内10か所以上にお店を展開しています。

<DATA>
Spruengli(シュプリュングリ)チューリッヒ本店
住所:Bahnhofstrasse 21, CH-8001 Zurich
TEL:044-224 46 46
営業時間:月~金7:30~18:30 土8:30~18:30
定休日:日・祝
※オンラインショップでは、日本円で約1,000円から25,000円まで各種揃えている。
 

■生チョコが人気! ステットラー Stteler

ジュネーブの有名チョコレート店。特に幻のチョコと呼ばれる生チョコレート、パヴェ・ドゥ・ジュネーブ(ジュネーブの石畳という意味)は絶品です。雅子さまがバレンタインの時に皇太子殿下に送られたため、日本で一気に人気が高まりました。

<DATA>
Chocolaterie-Stteler(ステットラー)
住所:Rue du Rhone 69, CH-1207 Geneva
TEL:022-735 57 63
営業時間:月~金 7:00~19:00 土9:00~18:00  
定休日:日・祝
 

スーパーのチョレート売り場

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スイスはどのスーパーでもチョコレートコーナーをしっかり確保

スイスのスーパーマケットでも、チョコレートのコーナーには、かなり広めのスペースが確保されています。その種類は、日本とは比べものにならないほど豊富。各メーカーの色とりどりのチョコレートが、ずらりと並ぶ様子は壮観です。
あまりにも種類が多くて迷った場合は、ワゴンに平積みになっている数種類の板チョコのセットを選ぶのも良いでしょう。値段も割安です。

 

チョコレート工場の見学ツアーもおすすめ!スイスのチョコレート列車

チョコレートトレイン

車窓を楽しみながらチョコレート三昧の一日がはじまる

レマン湖畔のモントルーを基点に、チョコレート工場の見学と試食などができる現地ツアーが「チョコレート・トレイン」です。モントルーで一日予定を空ければ参加可能。「チョコレートが好き!」という人はぜひ参加してみてください。

<スケジュール>
午前:昔懐かしいベルエポック車両に乗ってモントルーを出発。車内ではコヒーとクロワッサンが出てきた後、チーズのふる里、グリュイエールに到着。チーズ工場を見学した後、丘の上の小さな可愛い町を散策。駅~町間のバス送迎付き。

午後:ブロにあるチョコレート工場「メゾン・カイエ・ネスレ」の見学と試食。

夕刻:モントルー帰着。

運行(2018年)
5~6月: 月~木
7~8月: 毎日
9~10月: 月、水、木

料金(2018年)
大人 CHF 99.-
スイストラベルパス1等を持っていれば CHF 59.-
スイストラベルパス2等を持っていれば CHF 69.-

CHF=スイスフラン
要事前予約。予約はMOB鉄道のサイトにて。
 

チョコレートが大好きなスイス人

スイスチョコレート

色とりどりに並ぶプラリネ

スイス人はチョコレートが大好き。ガイドもスイス人からチョコレートのお土産をいただく機会が数限りなくありました。レストランによっては、食後のコーヒーに添えて、ひと口大に包んだチョコレートが2~3粒付いてきます。ホテルのお部屋ではルームメイドの際、枕にやはり2~3粒のチョコレートを置いてくれる場合もあります。ほんのちょっと得した気分になる瞬間です。

このようにチョコレートが大好きなスイス人。その一人あたりの消費量は年間10キロ以上と、世界の中でもトップクラス。ちなみに日本は約2キロなので、スイス人は日本人の約5倍のチョコレートを食べていることになります。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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