国内最大級のMMORPGで50万人

PS2で発売の図

FFXIはまず、PS2で発売。当時、コンシューマーでMMORPGが遊べるというのは、ゲーム業界にとって革命的な出来事でした

MMORPGというと、コンシューマーゲームではほとんどタイトルがなく、主にPCゲームの分野になります。そして大変複雑で、コアゲーマーが遊ぶものが多いジャンルです。日本ではそもそもPCゲーム自体の市場が小さいため、MMORPGという言葉自体に馴染みがない人も多いのではないでしょうか。

国内のMMORPGで成功しているタイトルの1つは、ドラクエXと同じくスクウェア・エニックスから発売されているファイナルファンタジーXI(以下FFXI)です。しかし、PlayStation2(以下PS2)で発売されたFFXIの初週販売本数は約6万本程度でした。当時、PS2でオンラインゲームを遊ぶためには、ソフトのみならずPlayStation BB Unit(以下BBU)というネットワークに接続するためのアダプタとハードディスクがセットになった周辺機器が必要でした。BBUは発売当初、店頭販売がなく、価格も1万数千円もしたり、PS2の型番によって使えるタイプが違ったりと、知識やお金が必要でかなりハードルが高かったんですね。それでも人気は高く、品薄状態にも陥り、初期の頃にFFXIをプレイした人は、必要なものを揃えてゲームを始めるまでが大変だった、という人も多かったのではないでしょうか。

その後、BBUの店頭販売も始まり、WindowsPC版、Xbox360版の発売や、北米での販売開始などを経て会員数は上昇、最大で50万人程の会員数を誇り、国内メーカー最大級のMMORPGとなりました。FFXIは毎月の利用料金がプレイヤーキャラクター1人の場合で1344円です。正式サービス開始が2002年の5月16日で、なんともう10年以上もサービスを続けていることになります。会員数は増減あるものの、かなりの規模のユーザーが毎月1000円以上もの料金を支払っていたわけで、スクウェア・エニクスにとって非常に重要なコンテンツへと成長しました。

初期の混乱を経て、何度もアップデートやキャンペーンを繰り返し、メディアと連動したり、販売地域やプラットフォームを拡大したりして、国内メーカー最大級のMMORPGにまで育てたFFXI。ここまでお話すれば、発売と同時に約40万本ものパッケージを販売したドラクエ10がいかにスゴイかは言うまでもないと思います。FFXIの頃から比べればインフラの面でも大いに恵まれ、スクウェア・エニックスは、まさしく会心の一撃を放つことができました。

サーバー大混雑で臨時に増設

ドラクエIIの図

今回は過去のモンスターが多数登場しているので、初期のドラクエプレイヤーにはたまりません

ドラクエXのビジネスにおいて、初週に約40万本売れた他に、もう1つ良かったことがあります。というのは、発売当日からサーバーが大混雑したことです。もちろん、スムーズに接続できなかったプレイヤーにとっては大変残念な話です。ガイドも、中々サーバーに繋がらなかったことがありましたので、その時はテレビの前でとてもションボリとしておりました。

しかし、それは一方で購入した約40万人の接続率が高かったからだ、ということでもあります。買ったのだから接続するに決まっている、と思うかもしれませんが、どれだけの頻度で接続しているかというのもポイントになります。サーバーの規模は何人会員がいるかではなく、それらの会員の同時接続者数によって決まりますが、みんながみんなゲームにはまって暇さえあればドラクエを遊びたいと思えば、当然混雑するというわけです。発売してすぐは全てのサーバーが全部混雑状況という、大変な状況でした。

現在ではもともと20あったサーバーを臨時で40まで増やすことによって、かなり混雑状況は緩和されています。それでも、混んでいるサーバーがなくなるまでには至っていません。プレイしている人達がいかにハマっているかが分かりますね。これが逆に、たくさんパッケージは売れたものの1週間もしないで随分と人が減ってしまった、となったら大変なことですからね。

そして、ほんとうの意味でドラクエXの評価、ビジネスの成功が見えるのはこれからです。